アルバム『Re: Dream』インタビュー

Dream Amiが語る、ソロ活動への意欲と新たな夢「自分らしく楽しむことに喜びや幸せを感じる」

 Dream Amiが、ソロとして初のオリジナルアルバム『Re: Dream』を10月4日にリリースした。「はやく逢いたい」や「君のとなり」といった5作のシングル曲に加え、自身で作詞を担当した表題曲「Re: Dream」などの新曲も充実。さらには、E-girlsの代表曲である「Follow Me」のアコースティックアレンジにも挑戦し、ソロシンガーとして次のステップへと歩みを進めるAmiのすべてが詰め込まれた作品が完成した。今回のインタビューでは収録曲の話を中心に、Amiが新たに描く夢についても聞いた。(編集部)【※インタビュー最後にチェキプレゼント&フォトギャラリーあり】

いま私にできる表現をすべて詰め込んだ

――19人体制のE-girlsとしての集大成であり、AmiさんたちDreamのメンバーにとっては卒業ライブとなった「E.G. EVOLUTION」は、とても感動的でした。振り返ってみて、どんな気持ちがしますか?

Ami:E-girlsとしてステージに立つのがこれで最後なんだと思うと、やっぱり感慨深いものがありました。1曲1曲、これまでの思い出を振り返りながら歌っていたら、最後には自然と涙が溢れてきてしまいましたが、ライブを終えてみると、思いのほか気持ちがすっきりしている自分がいました。E-girlsとしての経験はかけがえのないもので、その思い出や、メンバーやファンの皆さんとの絆は私にとっての宝物ですが、後悔はありません。それはたぶん、E-girlsとしての活動はすべてやりきったという自負があるからだと思います。後悔はひとつもありませんし、そういう風に活動を終えられたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。いまはソロ活動に気持ちが向かっていて、ちゃんと次のステップに進んでいる感覚があります。

――今回のアルバム『Re: Dream』は、タイトルからも心機一転したAmiさんの現在が伺えますね。待望のアルバムで、全17曲が収録されているだけではなく、初回盤には写真集が付いているなど、ボリューム満点です。

Ami:いま、私にできる表現をすべて詰め込んだパッケージになりました。Dream Amiをいろんな角度から楽しんでいただける内容に仕上がっていると思います。私が15年前にdreamとしてデビューしてから、本当にいろいろなことがありました。そして、E-girlsの一員として活動させていただいたことで、たくさんの夢を叶えることができました。今回の『Re: Dream』というタイトルには、E-girlsを卒業して、Dream Amiとしてまた新しい夢をみつけて、それに向かって頑張っていくという意思を込めています。

――楽曲の幅も広くて、シングル曲「はやく逢いたい」や「君のとなり」などのポップなバラード路線とはまた違うアプローチも見せています。表題曲となった「Re: Dream」は、アップテンポのポジティブなエネルギーが詰まった一曲で、Amiさん自ら手がけたユニークな歌詞も特徴的です。「乾いたパクチー飲み込んで」と「熱いカプチーノ飲み込んで」は、特に面白いですね。

Ami:「Re: Dream」は表題曲ということもあって、このアルバムのコンセプトにもなっています。前向きな言葉を並べることで、自分自身の背中も押してくれる一曲にしました。でも、パクチーとカプチーノは、実は私が苦手なものなんですよ(笑)。苦手なものでも飲み込んじゃうくらいの勢いで、前に進もうというメッセージを込めて、あえてこういう歌詞にしました。楽曲面では、おっしゃるようにこれまでのDream Amiにはなかったアップテンポで、ミュージックビデオではソロとして初めてのダンスに挑戦しています。E-girlsを卒業したので、今後はDream Amiとしてのダンスも見せていけたらなと。E-girlsの時とは、また少し違ったテイストのダンスになっているので、そこを楽しんでもらいたいですね。

――もう1つの新曲「XOXO」のタイトルは、“hugs and kisses”を意味するスラングですね。Amiさんならではのハイトーン・ボイスの魅力を引き出した、切ないメロディラインが印象的です。

Ami:この楽曲は今回、用意してもらったトラックの中でも特にメロディが素敵で、ぜひ歌いたいと思って選ばせていただきました。歌詞は私が書いたのですが、美しさの中に切なさや悲しみも感じられる楽曲だったので、それをうまく表現したいと思い、失恋をテーマにしました。いままで失恋をテーマにした楽曲はなかったので、そこも新しい挑戦になっています。

ーー楽曲制作はスウェーデンのトラックメイカー・Jon Hallgren氏が担当しています。MVの撮影やレコーディングもスウェーデンで行ったとか。

Ami:スウェーデンに行ったのは初めてだったのですが、目に入ってくるものが何もかもが新鮮で、良い刺激になりました。まるで絵本の世界の中にいるみたいな感覚で、日本にはない空気感がありました。振り返ってみると、これまでにもスウェーデンとは縁があって。デビュー曲の「ドレスを脱いだシンデレラ」もスウェーデンの方の作曲でしたし、カバーさせていただいた「Lovefool -好きだって言って-」も、もともとスウェーデンのカーディガンズの楽曲です。実はスウェーデンって、世界でも有数の作曲家大国みたいですね。海外のスタジオでレコーディングさせていただいたことで、改めて自分が過ごしてきた環境の良さも見つめ直すことができましたし、本当に視野が広がりました。MVも、これまで自分が残してきたことのない、新しい雰囲気の作品になったと思います。

――「最低なスタート」は、磯貝サイモンさんの作詞ですね。

Ami:ファンの皆さんと1対1で向き合うような楽曲が欲しくて、温もりのある歌詞を書いてほしいなと、磯貝サイモンさんにお願いしました。予想以上に素敵な仕上がりで、私の気持ちをしっかりと代弁していただきました。すべて生音で録音しているのもポイントで、私の生の声がそのまま届くような、音楽性の高い一曲に仕上がっていると思います。

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