3rdシングル『Pinky! Pinky!』インタビュー

The Idol Formerly Known As LADYBABYが語る、成長の軌跡「今歌えるものを歌っておきたい」

「もがきながら前に進もうとする強さを、より前面に出せたかな」(金子理江) 

金子理江

ーーそして、通常盤のみに収録の3曲目「Generation Hard Knocks」。この曲もまた他の2曲とテイストが異なりますね。

金子:この曲はインディーズ時代のベストアルバム(2016年9月発売の『LADYBABY ベストアルバム「ONE YEAR BEST 〜2015-2016〜」』)の収録曲「SCHOOL OF HARD KNOCKS」の姉妹曲というか。「SCHOOL OF HARD KNOCKS」では学生時代を歌っていたところを、この「Generation Hard Knocks」ではそこから何歩か成長した2人が描かれているのかなと思いました。

ーーなるほど。歌詞はもちろんなんですけど、サビに入る前にブレイクで無音になるところで、すごくハッとさせられて。だからこそ、そのあとに続く〈嗚呼 生きていたいよ/もっと 生きていたいよ〉という歌詞がより強く響くんです。歌っていておふたりは、この歌詞についてはどう感じましたか?

黒宮:LADYBABYの曲の中でも、この歌詞は自分たちの言葉により近いなと思ったし、10代の儚さや脆さが全部詰まってるんじゃないかな。特にりえは今年10代最後なので、この19歳の金子理江と16歳の黒宮れいで歌えたことがすごく嬉しかったなと思う。レコーディングでは「りえに語りかけるように歌って」みたいなことを言われたんですけど、自分の言葉と似てるし、いつも自分が思っていることにも似ていたから、スッと入ってきたし。この曲は本当に早くライブで歌いたいなと思ってます。

ーーこの曲は今の10代のみならず、僕ら大人世代が聴いてもグッとくるものがあるんですよね。

黒宮:そうかもしれない。結局、みんな10代って経験するじゃないですか。だから、本当に大人でも共感できると思うし、みんなが10代の頃に思っていたことを今10代のうちらが歌っていることが強いと思うし。

金子:もがきながら前に進もうとする強さを、今回はより前面に出せたかなと思います。

ーー20代30代の人たちが〈生きていたいよ〉と歌うのと10代の子が〈生きていたいよ〉と歌うのとでは、響くものが全然違うし、意味も重みも変わってきますしね。しかも高揚感を煽るアッパーな2曲のあとだから、そのコントラストもあってより胸を締め付けられるし。メジャーデビューしてからシングル3枚でここまで成長したんだと、改めて驚かされました。

2人:嬉しい。

ーー新しい“LADYBABYらしさ”をどんどん音楽面でも確立しつつあるのかなと思いますが、軸にあるものは変わらずにその幅がどんどん広がっている実感は皆さんにもあるんでしょうか?

黒宮:ありますね。伝えたいことは最初から変わらないけど、その手法がちょっとずつ変わってきてきてるかなって。そのぶんいろんな曲調に挑戦できるから、アイドルファンだけじゃなくてメタルが好きな人、ロックが好きな人にもLADYBABYを知っていただけたらなと思いますね。

「LADYBABYが好きな人と同じ時間を共有できるだけで幸せ」(黒宮れい) 

黒宮れい

ーー10月28日にはワンマンライブ『ONEMAN PARTY 2017 -THE BATTLE OF TOKYO-』が控えています。こういう大きめのハコでのワンマンは2月以来?

金子:ですね。本当に楽しみすぎて、今からどうなるんだろうって感じです。

ーーワンマンで何かやってみたいことってやりますか?

黒宮:むしろワンマンがやりたすぎて、ワンマン以外にやりたいことがない(笑)。

ーーとにかくワンマンライブというものがやりたいと。

黒宮:そう。まず、恵比寿リキッドルームにLADYBABYが好きな人、LADYBABYのことが気になる人が集まって、同じ時間を共有できる。それだけで幸せっすね。

ーー純粋にリキッドルームにLADYBABYのファンがそれだけ集まるという事実がすごいことですもんね。そして、11月から12月にかけて全国7カ所を回る『TOUR 2017「邂逅」』もスタートします。

金子:今回のツアーは今までにないくらい、行ったことない場所に行くよね?

黒宮:うん。普段のライブやイベントであまり行かなかったような場所が多いし。

ーーじゃあ本当に「邂逅」というタイトルがぴったりなツアーだと。ツアーが終わるとすぐに2018年ですが、現時点で2018年の目標って何かありますか?

黒宮: 2018年はやっぱり、10月のリキッドルームでのワンマンを超えていけるように、より大きなハコでワンマンライブができるようになりたいですね。

ーーやっぱりそこはワンマンなんですね。

黒宮:はい。もちろんツーマンとか対バンも良いんですよ、いろんなお客さんが集まってくれるので。でも、ワンマンって自分たちのことを好きな人がその時間に集まってくれるってことが本当に嬉しいし、それを観るためだけにお金を払ったり地方から出てきてくれたり、そういうのが本当に嬉しいので。そのために頑張ろうって思いますね。

金子:私は……2人体制になったLADYBABYって、3人体制の頃とはまったく別モノだと思っていて。中でも、昔のファンの方と今のファンの方とでガラリと変わってきていて、この1年で今まで来てなかったようなファンの方が本当に増えたんですね。それぐらい私たちの活動が変わってきているのもありますし、2人に定着してからまだ1年というのもありますし。そう考えたら、たった1年で(今年2月のワンマンツアーでの)新宿ReNYを以前と違うファン層で埋められたのは、私たちなりに結構頑張ったんじゃないかなと思うんです。まだまだ先は長いと思うので、この勢いを絶対に萎ませずに、これからも2人でいろんなものを作っていきたいし、LADYBABYに携わってくれる人たちとみんなで一緒に上にいけるようなグループにしていけたらと思ってます。

ーー個人的には、2018年はやっぱり新しいアルバムを出してほしいですね。

黒宮:そうですね、アルバムは出したいです。

金子:私も12月でハタチになっちゃうし、アルバムでその区切りじゃないけど。ね?

黒宮:れい、来年18歳ですよ。れい18歳ってヤバくない?

金子:ヤバい(笑)。

黒宮:(筆者に向かって)え、ヤバいと思わないですか?

ーーヤバい、ですか?(苦笑)

黒宮:えーっ、ヤバいよー! 2018年ですよ? 自分の中でめっちゃヤバいんだけど!

金子:だって、出会ったとき13歳だったもん。りえは16歳だよ?

黒宮:りえが今のれいの歳のときに、出会ったってことだよね。だから、りえがあのときこうやって見えてたんだなって最近思うようになりました。やっとLADYBABYが始まった頃のりえの歳に追いつけたから。

金子:どんどん成長していくからね、女の子は。

黒宮:お前のほうが成長はえーよ(笑)。

金子:大変だ(笑)。

(取材・文=西廣智一/撮影=外林健太)

■チェキプレゼント

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リアルサウンド 公式Twitter

<応募締切>
10月10日(火)まで

■リリース情報
『Pinky! Pinky!』
発売:2017年9月27日
【初回限定盤(CD+DVD)】¥1,667(税抜)
収録内容
<CD>
1.Pinky! Pinky!
2.Me! Me! Me!
3.Pinky! Pinky! -off vocal ver.-
4.Me! Me! Me! -off vocal ver.-
<DVD>
「Pinky! Pinky!」Music Video & Making Video(予定)

【通常盤(CD)】¥1,111(税抜)
<CD>
1.Pinky! Pinky!
2.Me! Me! Me!
3.Generation Hard Knocks
4.Pinky! Pinky! -off vocal ver.-
5.Me! Me! Me! -off vocal ver.-
6.Generation Hard Knocks -off vocal ver.-

■ライブ情報
『ONEMAN PARTY 2017 -THE BATTLE OF TOKYO-』
10月28日(土)東京・恵比寿LIQUID ROOM

『全国ツアー【TOUR 2017『邂逅』】』
11月25日(土)新潟・GOLDEN PIGS BLACK
11月26日(日)福岡・Queblick
12月1日(金)横浜・BAYSIS
12月8日(金)北海道・札幌COLONY
12月22日(金)神戸・Music Zoo KOBE 太陽と虎
12月23日(土)広島・HIROSHIMA BACK BEAT
12月24日(日)浜松・FORCE

The Idol Formerly Known As LADYBABY オフィシャルサイト

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