『ひらがな全国ツアー 2017』大阪公演直前インタビュー

けやき坂46 佐々木久美&高瀬愛奈&東村芽依が考える、“ひらがなけやきの独自性”

「『伝説のライブにしようよ!』とみんなで話し合って」(佐々木)

ーー同じ欅坂46の中でも、漢字欅とひらがなけやきはここまでカラーが違うんだというのを、特に強く感じたのが3月21、22日にZepp Tokyoで行われた『けやき坂46単独公演』でのことでした。自分たちで漢字欅との違いを意識することはありますか?

佐々木:自分たちから故意意図的にカラーを作ることはないですけど、でもやっぱり曲調的なものはちょっと違うのかなと自分たちでも思います。

ーー確かにオリジナル曲に関してはそうですよね。でも、例えばライブで歌う「サイレントマジョリティー」や「二人セゾン」も、漢字欅のパフォーマンスとは全然印象が違うんです。

3人:えーっ!!

東村:なんでやろう?

高瀬:それは良い意味でですか?

ーーもちろん。こんなにカラーが変わるんだって、驚いたんですよ。「サイレントマジョリティー」だったら、漢字欅の場合はクールなパフォーマンスがカッコ良いと思うんですけど、ひらがなけやきの皆さんがパフォーマンスするとそこに可愛らしさが加わって、もっとしなやかで柔らかい印象が強まるんです。

佐々木:可愛らしさですか。

高瀬:なんでやろうね……でも自分たちでは漢字さんみたいにやろうとパフォーマンスを練習してるんですけど、なんでそうなるのかは自分たちではわからないです。

佐々木:意識してなかったね。自然とそうなっていたみたいです。

ーーもちろんメンバーが違うわけだから、いろいろ変化はあるとは思うんですが、そういうところにひらがなけやきのカラーが表出してきているなと。

東村:そう言ってもらえて、嬉しいです。

ーーその『けやき坂46単独公演』は、ひらがなけやきにとって初めて最初から最後まで自分たちだけでパフォーマンスするライブでした。あの2日間はどういう気持ちでライブに挑みましたか? 

高瀬:ひらがなだけで曲をたくさんやらせていただけるライブをできるってことは、私たちにとってすごく大きなチャンスだなと感じていて。そこで「けやき坂46すごいな」と、来ていただいた方に思っていただきたいっていう気持ちが強かったので、みんなそういう思いを常に持ってレッスンを頑張りました。

佐々木:しかもZepp Tokyoというすごく大きな場所で2日間もライブをやらせていただけるんだから、「伝説のライブにしようよ!」とみんなで話し合って。実はライブをやるまで、意識がみんな違う方向を向いているように感じていたので、「伝説のライブを作るためには、ここでひとつにならないとダメだよね」って今まで以上に意見を出し合ったし、パフォーマンスやMCに関しても意識して取り組みました。

東村:今までそうやってみんなで話し合ったことがなかったんですけど、今久美が言ってたみたいに、みんなでどういうライブにしたいかを真剣に話し合いました。

ーーひらがなけやきの皆さんで集まって話し合うとき、そこで中心になって引っ張る人は誰なんですか?

高瀬・東村:(佐々木を指差し)久美。

佐々木:(笑)。でも、ひらがなは誰かひとりがバーッと言うんじゃなくて、全員が思ったことを言って、それをどんどん全員でクリアしていくみたいな感じなので。佐々木美玲や影山(優佳)、潮(紗理菜)もパフォーマンスに対して言ってくれたりするし、みんなで課題を見つけて、より良いものにしていこうという雰囲気があります。

「いつか全員で英語の曲を歌えたらな」(高瀬)

ーー改めて、ライブをまるまる1本作る大変さにも気づいたのかなとも思いますが、そのへんはいかがですか?

高瀬:漢字欅さんがハードな曲を連続でやっているのをいつも観ていたんですけど、いざ自分たちがやってみて「こんなに大変なんだな」ってことに改めて気づきました。最初から飛ばしちゃうと、最後まで体力が保たないことに1日目の公演で気づきましたし。

東村:特にMCは1日目が終わってから、1人の子が話しているときにみんなで「そうだよね」と相づちを打とうと話し合いました。

佐々木:みんな普段はすごくおしゃべりなんですけど、舞台に立つと全然喋らなくなっちゃって(笑)。しかも大半の子がマイクを胸の下あたりに持って、話を聞いて頷いているだけみたいな。そういうのって観ているお客さんに対しても、声に出してリアクションしないと伝わらないと1日目が終わって気づいたんです。

ーーなるほど。そういう工夫があったわけですね。それと、単独公演ではThe Jackson 5「ABC」のカバーも披露しましたが、すごく良かったですよ。

佐々木:えーっ、本当ですか?

高瀬:あの曲だけはライブ前も終わった後も「大丈夫だったかな?」とすごく不安で。「ABC」という曲自体を知らない人もいたんじゃないかなと思ったんです。盛り上がり方も他の欅坂46の曲と違ったなとステージで歌っていて感じていたんですけど、でもそうやって良かったと言っていただけたので少しホッとしました。

佐々木:英語が得意なメンバーが何人いたので、そういうのはちょっと強みなんじゃないかなって思います。

高瀬愛奈

ーー思えばひとつのグループに帰国子女が3人(潮、高瀬、佐々木美玲)も揃うことってなかなかないことですし、本当に強みにしてほしいです。そうすることで、海外展開も見えてくるんじゃないかと。

3人:えーっ、行きたい!(笑)。

ーーそれこそ帰国子女組がかつて住んでいた国でライブをしたり。

高瀬:私は以前イギリスにいたので、めっちゃイギリスに行きたいです! でもそうやって、海外でもできるんじゃないかと思ってもらえるぐらいに、今後も英語の曲をやらせていただける機会があったら、全力で頑張りたいなと思います。

佐々木:今度は全員で歌いたい! 例えば、欅坂46の曲を英語で歌ったり。

東村:面白そう(笑)。

佐々木:それなら、お客さんもさらに盛り上がれるのかなって思います。もう海外に行く前提ですけど(笑)。

高瀬:でも、全員で歌ったらお客さんにも「えっ、けやき坂46すごい!」と思ってもらえるはず。だから、いつか全員で英語の曲を歌えたらなと思います。

「地元大阪でのライブは不安もあるけど楽しみ」(高瀬)

ーー夢が広がりますね。さて、現在皆さんは5月31日にZepp Nambaで行われる『ひらがな全国ツアー2017』の準備真っ只中だと思います。Zepp Tokyo公演で出された「大阪公演のオープニングでタップダンスを披露する」という課題もありますが、調子はいかがですか?

高瀬:タップダンスは初めてなので、かなり苦戦してます(苦笑)。リズムを取りながらつま先とかかとで「タタッ」っと音を鳴らすのが難しくて。

東村:ちょっと音がズレたらすぐわかるので、ごまかしがきかないというのもありますし。

佐々木:タップダンスはみんなの呼吸が合ってないと音が揃わないし、音が揃わないとパフォーマンスにならない。しかも生まれて初めてやる足の踏み方というか、つま先とかかとを別々に使うのが難しくて、常に筋肉痛で。練習できる場所も限られているので、普段は動画を見ながら「タタタンタン!」と口で言いながら自主練してます。

東村芽依

ーー関西出身の高瀬さんと東村さんにとっては、大阪での単独ライブはかなり楽しみなんじゃないですか?

高瀬:けやき坂46に入ったときから「いつか地元の大阪でライブをしたい」と言っていたし、まさかこんなに早く実現するとは思ってなかったので、不安もあるけど楽しみです。

東村:私もいつか関西でライブができたらいいなと思ってたので、最初に聞いたときはすごく嬉しかったです。大阪やから、MCのときに関西弁で話そうってみんなで言ってたよね?

佐々木:言ってたね(笑)。

ーーそういうのも地方公演ならではで、特別感がありますし。しかも全国ツアーと銘打っているわけで、この先もどんどん続いていくわけですものね。

佐々木:はい。今まで行ったことがない土地にも行けるかなと考えているんですけど、やっぱり各地でお客さんの雰囲気が違うのかなと思っていて。だから、初めて行く場所はお客さんの反応の違いが楽しみです。

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