ジャニーズとヒロミの共演なぜ急増? 嵐、タキツバ、関ジャニら“Jr.黄金期”支えた師弟関係
3月2日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に、ヒロミがゲスト出演することが発表された。予告映像では、ヒロミが過去に共演したジャニーズメンバー(滝沢秀明、櫻井翔、生田斗真、松本潤、二宮和也、相葉雅紀)をターゲットに「良いやつランキング」「腹黒ランキング」を発表。MCを務める嵐の櫻井翔も大爆笑する様子が映し出されていた。歯に衣着せぬ物言いで人気のヒロミが、バサバサ斬っていくさまが楽しめそうだ。
ヒロミは、1998年から1999年にかけて放送された、ジャニーズJr.がメインのバラエティ番組『8時だJ』(テレビ朝日系)でMCを務めていたことから、ジャニーズとの関わりが非常に深い。特に、嵐、タッキー&翼、関ジャニ∞、山下智久……などなど、今をときめくジャニーズメンバーたちが築いた“ジャニーズJr.黄金期”を、そばで支えていた一人といえる。
最近、当時を懐かしむようにヒロミとジャニーズメンバーの共演番組が急増している。2月18日放送の『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)で関ジャニ∞と「いきなりドッジ」を繰り広げ、2月20日放送の『有吉ゼミ』(日本テレビ系)では滝沢秀明と共に本格的なリフォーム技を披露した。
『クロニクル』では、メンバーとリビングでくつろぎながら、当時17歳だった横山裕、村上信五、渋谷すばるとの思い出を語る。前へ前へ出ようとしていたガッツのある3人だったことから、村上が「ぶっちゃけ絡みにくかったでしょ?」と質問。すると「いや、絡みづらくないよ。だって、喋るのお前たちぐらいしかいないじゃん」と、その意気込みを高く評価していたことをうかがわせる返答。お互いにバラエティのプロとなったからこそ、ヒロミの「俺に当てるなんてことはねーだろうな、ふざけんなよ」というフリに対して、村上も「当時のJr.のみんなの想いをのっけて」と言葉を添え、振りかぶってまさかの全力投球でヒロミを当て、清々しい笑いを誘った。
「よかったな、みんなスターになってくれて」と朗らかに話すヒロミは、ヤンチャな生徒たちの成長を喜ぶ教師のようだ。当時、血気盛んな10代のジャニーズJr.数十名を、30代のヒロミがビシビシと指導していたことを考えると、彼らの関係性は、まさに芸能界における“担任の先生”だったのではないだろうか。
古い映像を見返すと、ジャージ姿で竹刀を持ったヒロミがホイッスルを吹き、次々とJr.たちがアクロバットに挑戦するシーンがあった。失敗したメンバーに「(お手本と)全然ちがったぞ」とビシっとツッコミを入れたり、真剣味の足りない表情をしていたメンバーに「ニコニコしてりゃ世の中渡れると思ったら大間違いだぞ」と愛のある檄を飛ばす。ちなみに、全然ダメだったのは今や実力俳優として名高い風間俊介、ヘラヘラしていたのは同じく俳優として才能を開花させた生田斗真だ。厳しい芸能界で、自分の歩く道を切り拓く強さを、この番組で学んだようにも見える。
Jr.黄金期のトップスターである滝沢は、ヒロミと共にMCも務めていたこともあり、まるで学級委員長のような存在だった。今もなお、主演舞台などを通じてジャニーズJr.たちに目をかけていくスタイルは、『8時だJ』でJr.たちをまとめてきた経験が染みついているからではないだろうか。ちなみに『有吉ゼミ』のリフォームでは、DIYのベテランであるヒロミのスキルに滝沢が及ばない部分も多く「まだまだ勉強だ」と経験不足を実感。そんな滝沢に「ジャニーさんに聞いてもわかんないところだな」と言ってみせるヒロミだった。もともとモノづくりが好きで職人気質を持つ滝沢にとっては、ヒロミはまだまだ背中を追いかけたい兄貴分なのかもしれない。従順な滝沢と、ぶっきらぼうな口調で実は面倒見のいいヒロミの変わらぬ師弟関係が感じられて、実に微笑ましかった。