三浦大知、ヤスタカ × きゃりー、SKY-HI、チャランポ、BRADIO…存在感が生み出す“発信力”

 歌とアコーディオンの姉妹ユニット、チャラン・ポ・ランタン。姉の小春(アコーディオン)がMr.Childrenのホールツアーに参加、さらにドラマ、映画などの主題歌、アーティストへの楽曲提供など各方面で急激に注目を集めている2人の新作『トリトメナシ』は、豪華かつ個性的なコラボレーションがたっぷり詰まった作品となった。注目は何と言ってもMr.Childrenのメンバーがツアーバンド“ヒカリノアトリエ”名義で参加した「かなしみ」。さらに『逃げ恥』のオープニングテーマ「進め、たまに逃げても」、スカパラとのコラボ曲「雄叫び」、片平里菜、Reiとの共作による「夢ばっかり」など全8曲を収録。チャラン・ポ・ランタンのエキゾチックな世界観と多彩なアーティストの化学反応が楽しめる本作は、彼女たちをさらに広いフィールドへ導くことになるだろう。

チャラン・ポ・ランタン「進め、たまに逃げても」

 ソウルミュージック、R&B、ギターロック、ポップスなどを織り交ぜた肉体的なバンドサウンド、派手なスーツに身を包んだメンバーによるエンターテインメント性に富んだライブによって、バンドシーンの台風の目になりつつあるBRADIO。その中心的存在とも言えるのが、アフロヘアのボーカリスト真行寺貴秋だ。母親への感謝を歌い上げた4thシングル「ギフト」、しなやかなファンクネスが印象的なリード曲「Back To The Funk」などを収録した新作『FREEDOM』にも、楽曲のテイストによってキャラ変する彼のボーカルの魅力が存分に活かされている。“存在感のあるピン・ボーカルこそがバンドの華”と改めて実感できる、稀有なバンドと言えるだろう。

BRADIO「-Freedom-」

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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