JUMP 岡本、キスマイ 横尾、A.B.C-Z 五関がキーマンに? 控えめポジションで味を出すメンバーたち

A.B.C-Z 五関晃一

 職人気質のメンバーが集っている、“いぶし銀グループ”であるA.B.C-Z。その中でも一際渋いのは最年長の五関晃一だ。もちろん強いグループ愛を持っている五関だが、「メンバーのために働きかける」のではなく「自分に出来ることをコツコツやっていく」というスタンスである。例えば、メンバーの橋本良亮・戸塚祥太・河合郁人・塚田僚一が舞台や映画、バラエティなど個人活動をしている間、五関の出演作がない、という状態は珍しくない。しかしその間、ニューヨークにダンス留学に行く、ということもこれまで2度ほどあった。A.B.C-Zは一糸乱れぬダンスとアクロバットが売りのグループだ。五関が振付をすることも少なくない。つまり、五関のスキルアップがグループ全体の底上げにもつながっていくのだ。MCでの五関の様子を見ていても自分から前に出るタイプではなく、一歩引いたところからメンバー全員を俯瞰して見ている。そして話を振られた時に、的確なコメントをすることで場を盛り上げているのだ。点ではなく、全体視点で物事を見れる五関はA.B.C-Zの根幹を支えている存在と言っても過言ではないだろう。

 Hey! Say! JUMP 岡本も、Kis-My-Ft2 横尾も、A.B.C-Z 五関も、アプローチの仕方は違えど、ある種グループのオーガナイザーである。彼らがいるからこそ、グループの味が出ていると言ってもいいだろう。そんな控えめメンバーに注目してみると、グループをまた違った角度から見られるようになるのかもしれない。

(文=高橋梓)

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