『アイマス』は“先へ先へ”と今なお進むーー「デレマス」4thライブにみたコンテンツのさらなる可能性
10月15日と16日の2日間、さいたまスーパーアリーナにて開催された『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 4thLIVE TriCastle Story』は、シンデレラたちの道程を確かめるとともに、先へ先へと進み続けるコンテンツの未来を提示してみせたライブだった。
今回の4thライブは「TriCastle=3つの城」を題材にした物語のもとに進行しており、9月3日、4日には神戸ワールド国際記念ホールで1つ目の城『Starlight Castle』として、『スターライトステージ』(以下、デレステ)をメインにし、3Dモデルも活用したライブを披露。さいたまスーパーアリーナ公演の2日間は『アイドルマスターシンデレラガールズ』(以下、デレマス)を中心とした構成で、CV担当声優に決まってから間もなかったり、初出場だというアクトが多かった15日の『Brand New Castle』、物語の舞台である「346プロダクション」の名を冠し、CINDERELLA PROJECTのメンバーが顔を並べた16日の『346Castle』として行なった。筆者は神戸の公演を未見のため、あくまで10月15日、16日のライブを体感したうえでの見解を述べたい。
まず15日の『Brand New Castle』は、サプライズゲストを含めると26人が出演。ライブ冒頭には、それぞれがSSRカードを再現した衣装で登場したあと、神戸公演で新曲として歌われた「BEYOND THE STARLIGHT」を1曲目として披露するなど、繋がりをしっかりと感じさせる小粋な演出も。序盤〜中盤はかぼちゃの馬車(トロッコ)も使って縦横無尽にステージを使用するなど、とても初めての面々が多いとは思えない、堂々とした立ち回りでライブは進行。各自がソロ・ユニット曲を歌唱するなか、特に会場が盛り上がったのは、鈴木絵理、山下七海、和氣あず未による「ミラクルテレパシー」を披露後、「To my darling…」のイントロが流れ、ステージに輿水幸子の声を演じる竹達彩奈がサプライズゲストとして登場した瞬間と、彼女が幸子の声で「世界一かわいいボクにプロデューサーさんが会いたがっていると聞いたから会いに来たよ〜」と発言した瞬間だった。
また、この日を語るうえでは“Brand New”なシンデレラの台頭も欠かせない。木村珠莉が熱唱した「Lilac Time」、山下七海による「Radio Happy」、青木志貴の「共鳴世界の存在論」、種崎敦美の「恋のHamburg♪」、下地紫野の「恋色エナジー」、藍原ことみの「秘密のトワレ」と、初出演メンバーがソロ曲で次々にキャラクターや楽曲の世界観を表現。そしてハイライトは「ハイファイ☆デイズ」のイントロが流れ、今井麻夏と春瀬なつみがステージに登場したあとに続いて久野美咲が姿を見せると、会場からは割れんばかりの歓声が上がった。彼女らは口々に緊張したことを明かしていたが、見ている側としてはそんなことは微塵も感じさせないほど堂々としたステージングだったし、彼女たちが“アイマスの未来”を背負っていくことが何より頼もしく思えた。