PIGGY BANKS × ヤマサキテツヤが語る、“ガールズロック”の作り方「音楽の専門用語じゃないほうが、マジックが生まれる」

「この時代だからこそのバランスになった」

PIGGYBANKS - ゾンビーボーイ(ZOMBIE BOY)

――実際できたものを聴いて、それぞれどんな感想を持っていますか?

yoko:自分の作品を、初めて人に配りまくりました。もう何か嬉しくて(笑)。それくらい気に入っています。

akko:いろいろな実験をやってみて、自分たちが行くべき方向みたいなものは見えたような気がしていて……むしろ、そのあとにやったツアーが大きかったですね。ツアーをやったことで、ようやく自分たちの基盤ができたような感じがします。

keme:そうですね。私もこのアルバムができたことで……あと、そのあとにツアーをやったことで、こういうことができるっていうのがわかったので、今からもう、次のアルバムが楽しみだなって思います。

――ヤマサキさんは、どうですか?

ヤマサキ:とりあえず、この時代だからこそのバランスにはなったかなって思います。一応ね、ユニバーサルになるように考えたんですよ。50代、60代の人聴いても気持ち良く感じるところと、たとえばEDMとかしか聴いたことのない子たちが聴いても気に入ってもらえる帯域のバランスを考えたりっていう。そういうオーディオの周波数的なことは意識しつつ、プレイは好きにやってもらってっていう。たとえば、「One Way or Another」っていう曲は、ベーシックなロックバンドの上に、僕がファットボーイスリムみたいなシンセを上から重ねていたりするんですよね。そういうワンアイディアが入っているだけで、あの曲は、DJの子たちとかに評判良かったりして。ブレイクビーツとしてカッコ良いっていう。やっぱり、その感覚なんですよね。

――いわゆる“ロックの様式美”みたいなサウンドには、実はなっていないですよね。

ヤマサキ:そうですね。そういう意味では、結構面白いものになっていると思います。

(取材・文=麦倉正樹/写真=石川真魚)

■リリース情報
1st album『タイムスリラー』
発売:2016年4月6日(水)
価格:¥2,500+税
<収録曲>
CORONA(words:yoko music:keme)
Wicked go(words:yoko music:古城康行)
タイムスリラー(words:yoko music:百々和宏(MO’SOME TONEBENDER))
One Way Or Another(words&music:NIGEL DOUGLAS HARRISON/DEBORAH HARRY (Blondie COVER))
らんらんらん(words:akko music:百々和宏(MO’SOME TONEBENDER))
ゾンビーボーイ(words:yoko music:古城康行)
Funky Monkey Ladies(words:yoko music:PIGGY BANKS)
キラワレモノ(words:yoko music:上原子友康(怒髪天))
Rock’n’Roll Hearts(words & music:akko)
Oct.(words:akko music:古城康行)

■ライブ情報
7月10日(日) 下北沢CLUB Que  w/虎の子ラミー / Su凸ko D凹koi
7月17日(日) JOIN ALIVE 2016
8月6日(土) EAT THE ROCK 2016-竜王食音祭

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