挾間美帆、米・ダウンビート誌「ジャズの未来を担う25人」に選出
挾間美帆が、アメリカ・ダウンビート誌の「ジャズの未来を担う25人」に選出された。
挾間美帆は、ニューヨークを拠点に活動するジャズ作曲家&ピアニスト。アメリカの権威あるジャズ専門誌『ダウンビート』に、カマシ・ワシントン、アーロン・パークス、ジェラルド・クレイトンなど、世界中で活躍するアーティスト達と共に日本人で唯一選出される快挙となった。
挾間は、今秋に日本での凱旋公演も予定している。
ジャズ評論家 柳樂光隆氏 コメント
そもそも米国で(=世界で)最も権威があるジャズ専門誌『ダウンビート』に関しては、ジャズ発祥の国アメリカを背負っているジャズ・メディアだけあって、大きく取り上げられるだけでもハードルが高いというのがあります。しかも、今回の「ジャズの未来を担う25人」的な特集がこれまたハードルが高い。表紙になっているカマシ・ワシントンを筆頭に、マーク・ジュリアナ、ジェラルド・クレイトン、ベッカ・スティーブンス、アーロン・パークスなど、既に名門レーベルからのリリースがあったり、ビッグリリースにクレジットされていたり、名実ともに世界のジャズシーンで認められている現代ジャズのトップランナーばかり。そんな25人の中に挾間美帆の名前があるのはものすごいことだと思います。例えるなら、日本の高卒の野球選手がメジャーリーグの新人王候補にリストアップされたような感じでしょうか。
ポスト・マリア・シュナイダーとも言えるような若い才能が次々に出てきている「作曲家」の枠で選出されたことも快挙としか言いようがないと思います。以前、同誌に挾間美帆の『タイム・リヴァー』(2015)に関するインタビューが掲載されていましたが、ジャズビッグバンドのセオリーとは違う特殊な楽器編成でのラージアンサンブルのサウンドで(保守的な部分もある)アメリカのジャズ評論を納得させたことも含めて、今回の選出はとても驚きました。日本のジャズにとって、非常に大きなニュースだと思います。
■リリース情報
挾間美帆
最新アルバム『タイム・リヴァー』
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