9mm Parabellum Bullet、8年ぶりの日比谷野音で見せた“カラフルな景色”

9mm、日比谷野音公演レポ

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 続いて「火祭り」を披露すると、メンバー3人が退場して、かみじょう1人によるドラソロステージに。ステージ上でさらに段が組まれ、その上にやぐらのようなドラムセットを構えるかみじょう。ドラムスティックを回しながら演奏するスティックさばきや、バスドラムのペダルを怒涛の勢いで踏みまくる彼のアグレッシブなライブパフォーマンスに、観客の興奮は止まらない。ドラムソロ演奏からそのままカウントが始まると観客が手拍子が加わり、ステージにメンバーが戻り、「Black Market Blues」を演奏。空も真っ暗になった会場には、入場時に観客に配られたサイリウムバンドのカラフルな明かりが揺れていた。

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 MCで菅原は「音楽は魂の栄養なんじゃないかと常々思っていて。どんなに良いことがあっても、なんか満たされないものが多分あるんです。その正体は分からないんだけど、それを知りたいから音楽をやってるんだと思います。そういう自分の中にある、真っ黒なものの正体がわかれば、反対に辛いことがあった時にも希望をつかめるんじゃないかって気がします」と観客に語った。

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 そして、ツアーのタイトルにもなっている「太陽が欲しいだけ」を披露。<あらゆる壁をぶち壊して 迷いを蹴散らして お前の瞳の奥にある 太陽が欲しいだけ>という、先のMCにも通じる歌詞を、菅原は力強く歌った。「ハートに火をつけて」ではアレンジを効かせ、間奏部分でそれぞれの楽器のソロ演奏が披露されると、その度に歓声が上がった。その後も「反逆のマーチ」「新しい光」と王道のナンバーで一気に畳み掛け、8年ぶりの日比谷野音公演を駆け抜けた。

 4人がそれぞれに作曲作詞を手掛けたナンバーが数多く披露された今回の公演。6th『Waltz on Life Line』は、滝の手足の骨折もあり、それぞれが楽曲を手掛ける方向性に変更して制作されたという。だが、このきっかけがあったからこそ、メンバー1人1人の描く9mm Parabellum Bulletの音楽を改めて深掘りすることができたのだと思う。これからも厚みを増していく9mm Parabellum Bulletの楽曲は、彼らとファンの指針になっていくに違いない。

(文=大和田茉椰 / 写真=橋本 塁(SOUND SHOOTER))

9mm Parabellum Bullet
LIVE 2016 "Waltz on Life Line" at 日比谷野外大音楽堂
2016年6月19日(日)

■SETLIST
01. 生命のワルツ
02. Lost!!
03. Discommunication
04. Mad Pierrot
05. 湖
06. 誰も知らない
07. ロンリーボーイ
08. モーニングベル
09. Kaleidoscope
10. Lady Rainy
11. The Revolutionary(菅原卓郎弾き語り)
12. 黒い森の旅人(菅原卓郎弾き語り)
13. インフェルノ
14. 火祭り
〜Drum Solo〜
15. Black Market Blues
16. スタンドバイミー
17. 太陽が欲しいだけ
18. ハートに火をつけて
19. 反逆のマーチ
20. 新しい光

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