関ジャニ 横山×錦戸、セクゾ 佐藤×松島、A.B.C-Z 塚田×戸塚…“シンメ”を越える魅力を持つ人気コンビとは?

 昨今、どのジャニーズグループも多かれ少なかれ仲の良さを売りにしている傾向が強い。パフォーマンスという面で見ると“シンメ”(シンメトリーの略であり、ステージの立ち位置が左右対称であるメンバー2人のことを指す)という関係性に萌を感じるファンが多いが、広い視野で見るとシンメでなくても人気のコンビが多数存在する。今回は、その「人気コンビ」の魅力に注目してみたいと思う。

関ジャニ∞ 横山裕×錦戸亮

>(C)タナカケンイチ

 ジャニーズの中でもグループ内コンビが多いのが、関ジャニ∞だ。メンバー一人ひとりがお互いの良いところを認め合う関係性があるからであろう。村上信五と渋谷すばる、丸山隆平と大倉忠義のコンビの人気が高いが、おすすめしたいのは横山裕と錦戸亮のコンビである。この2人は「兄弟がじゃれ合っている」という言い方がしっくり来ると思う。2人の関係性からは、子犬のように吠える錦戸を横山が窘めつつも可愛がる、という構図がよく見られるためだ。末っ子気質の錦戸と最年長の横山だからこその関係性だろう。しかし、お互いが仕事に対して真摯な姿勢を持っているため、単なる“仲の良い先輩・後輩”ではない。以前、錦戸は「メンバーの中で本気で喧嘩したのは横山くんだけ」と発言していたことがある。しかしそれは単なる喧嘩ではなく、根底に「ファンにもっと喜んでもらうためには?」という思いがあるからこその衝突であり、2人をより高みに導いてくれるものなのだ。微笑ましいじゃれ合いをしながらも、お互いを高め合うことができる理想的なパートナーの在り方を、この2人から感じられる。

Sexy Zone 佐藤勝利×松島聡

(C)タナカケンイチ

 中島健人×菊池風磨、松島聡×マリウス葉というシンメファンが多い、Sexy Zone。しかし、『Sexy Zone CHANNEL』(NOTTV)などのバラエティ番組やコンサートのMC、雑誌の対談などを見ると、佐藤勝利と松島聡のコンビがいい味を出している。この2人は1歳差と歳が近く、ジャニーズに入所したのも4カ月違い。佐藤にとっては初めての後輩なのだそう。しかし、ジュニアとして一緒に活動をしていくことで、2人の間には徐々にライバル関係のようなものが生まれる。そして佐藤は松島の魅せ方や歌の上手さを、松島は佐藤の覚えの良さを認め、「お互いに無いものを持っている」という尊敬の念が生まれていったのだ。そして同じグループでデビューしたことで、尊敬し合う関係性にプラスして、歳が近い2人ならではの仲の良さが生まれたように思う。特にこの1年での2人の距離の縮まり方はとても分かりやすく、バラエティやコンサートのMCでは、天然の松島を上手くイジりつつも愛のあるツッコミを入れる佐藤の姿を見ることができる。「ふまけん」「聡マリ」と言われる完璧なシンメがいるグループの中でも、現在進行形で仲を深める2人は多くのファンを虜にしている。

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