SMAP解散騒動、なぜ今言及? 突如明らかになったジャニー社長の“意思”

 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が、2016年1月に起こったSMAPの解散騒動について初めて言及したと5月5日、各メディアが大きく報道した。

(C)タナカケンイチ

 報道によると、ジャニー氏が手がける舞台の取材タイミングで、自ら「SMAPのこと、聞きたいよね」と切り出し、記者の質問に答えたのだという。解散については「ありえない」ときっぱり否定。今年の9月でデビュー25周年を迎えるSMAPの今後についても「(コンサートなど)盛大にやるべき。遠慮して萎縮する意味はない」とコメントした。なぜ騒動から4カ月経った今、社長自ら騒動について語ったのだろうか。ジャニーズの動向に詳しい芸能ライター・佐藤結衣氏に話を聞いた。

「おそらくSMAP騒動は、私たちが思う以上に事務所内では現在進行形の話題なのでしょう。ようやく少し落ちついたのか、混乱が続いているのかはわかりかねますが、1月以降バタバタした状態が続いていたということは間違いなさそうです。話すきっかけがおとずれて現在進行形の話題をしたまでのジャニー氏と、1月の解散騒動以来の話題として受け取った世間という温度差が『なぜ今?』という混乱を招くかたちになったと考えられます」

 以前よりジャニー氏に対して「思いついたことを即実践するタイプ」であると感じていたという佐藤氏。今回の言及も、そういった性格によるものではないかと分析する。

「『こう言ったらこう見られる』という打算的な感じというよりは、直感で動くタイプの方。舞台でも、本番間際のゲネプロで突然演出を変え、スタッフを慌てさせることもしばしば。エンターテインメントに対して妥協がないということもありますが、そもそもの性格として思いついたことをすぐに発信したいタイプなのだと思います。なので、今回もたくさんの人が集まったのであれば、この機会に話しておこうと思いつかれてのことだったのではないでしょうか」

 今回の言及がさまざまな憶測を呼ぶ中、ジャニー氏がSMAPの解散について反対であるという意思は明らかになったのでは、と同氏は続ける。

「今回の発言は、マスコミや世間にどう捉えられるかを考えた上でのものというよりは、ジャニー氏のストレートな意見という印象を受けました。SMAPの存続について完全に安心できたわけではありませんが、仮にSMAPが解散や分裂の道を今後選ぶことがあったとしても、ジャニー氏はそれを許さないということはわかったので、その点に関しては安心してもよいかもしれません。最近グループでの活動が少なく、心配に思われている方々も多い中、SMAPのことを事務所が気にかけているという意思表示がされたということは大きな前進ではないでしょうか。しかし、ファンが心待ちにしているのはメンバーからの生の声。演出を通じてメンバーの距離感がわかるという意味でも、1日も早くコンサートを開催して、ファンに本当の意味での安心感を与えてほしいですね」

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