昨今、Hey! Say! JUMPやジャニーズWESTなどの若手ジャニーズグループの活躍が目覚ましい。つい先日もHey! Say! JUMPの伊野尾慧が、映画『ピーチガール』で映画初出演・初主演を果たすニュースが流れ、ファンを賑わせた。若手が活躍する一方で、“大人ジャニーズ”たちの安定した活躍も忘れてはならない。そこで今回は、大人ならではの趣味を持つジャニーズメンバーに焦点を当て、その魅力をご紹介したいと思う。

TOKIO・松岡昌宏

　平均年齢41.2歳というジャニーズグループ・TOKIO。しかし、その年齢からは想像できないヤンチャぶりと男気溢れる言動で、老若男女問わず人気を集めている。その中でも松岡昌宏の趣味が実に渋い。昭和歌謡や時代劇を好み、もつ煮込みとサウナも大好きというオヤジ趣味全開であることはファンの間ではよく知られているが、料理も得意でその腕前はプロ並みだとか。『ザ！鉄腕！DASH！！』（日本テレビ系）でも度々その料理姿を披露して周囲を驚かせたり、『ヒルナンデス！』（日本テレビ系）に出演した際には、自分で打った包丁を使っていると発言し、大きな話題を呼んだ。

　そんな料理上手の一面の裏側には、松岡の男気が隠されている。そもそも彼が幼少の時に、働く母親のために弁当を作ろうと思ったことがきっかけで料理を始めたそうだ。『トーキョーライブ24時〜ジャニーズが生で悩み解決できるの!?〜』（テレビ東京）で、松岡は「母親は息子が守んなきゃいけませんから」とコメントしたこともあった。母親を守りたいという気持ちからはじめた料理が、今では趣味となっている様からは、松岡のルーツを感じることができるのではないだろうか。

KinKi Kids・堂本剛

　釣りに料理、フラワーアレンジメントなど、多趣味で知られるKinKi Kidsの堂本剛。そんな堂本が数年前からハマっているのが純喫茶だ。5年ほど前からファッションも含め昭和・大正ブームがきているという堂本は、シャツ・ベスト・コート・ベレー帽・丸メガネというファッションに身を包み、純喫茶でコーヒーを飲んだり、食事をしているそうだ。2015年に放送された『トーキョーライブ22時』（テレビ東京）でも、レトロ好きの堂本にちなんで昭和レトロ特集が組まれ、純喫茶についても紹介されていた。

　彼が、そこまで“レトロ”に興味を持つ理由はなんなのだろうか。番組内では、昭和に惹かれる理由として「今はいろいろと便利だから、逆に」とコメントしていた。センシティブな感性の持ち主である堂本だからこそ、「みんな同じ」が好まれる個性の均一化、ネットを通していつでも他人と繋がれる利便性がある現代に疲れを感じ、いち早く「古き良き時代」に魅力を感じたのではないかと考えられる。昨今、レトロファッションのブーム、SNSを断つ生活を推奨する「ソーシャルデトックス」という言葉が流行している。いよいよ時代が堂本に追いついてきたといったところだろうか。誰よりも早く時代を先取ることができる感性こそが、堂本の魅力の一つなのだろう。