プロの作詞家がバンドの歌詞にアドバイス? 「ワードアドバイザー」が目指していること

作詞家がバンドの“言葉”を監修する意義

「作詞家は明るい人もいるよと言う部分も伝えていきたい」

――プロの音楽家への指導も重要だと思うのですが、作詞家を育てるために行なっている「作詞クラブ」も、今年は地方に出張するそうですね。

zopp:もともと、地方の方から「通信講座や地方講演はないのですか?」と問い合わせを受けていたので、小説の出版記念イベントで地方に行くこのタイミングでぜひやりたいと思ったんです。今回の地方講座の反応次第では、定期的に全国を回ることもあるでしょうし。

――実際、現在東京で開催している「作詞クラブ」には、地方から受講者が応募してくることもあるんですか?

zopp:3割くらいはそうで、毎週大阪から新幹線で来る方も居れば、飛行機で大分からくる方もいます。毎期絶対一人は地方出身ですから。

――地方講座ではどのようなことを教えるのでしょうか。

zopp:譜割りや音取り、比喩表現などの基礎知識に加え、ほかとの差別化についても講義しようと思います。もちろん最後は本人のセンスによりけりですが、今回は「コンペで勝つために何をしなければいけないのか」という部分や「作詞のスピードを上げる」ための方法を伝授し、生き残るための講座を行ないたいですね。

――資質の話は他の人に学んでもらうとして、まずは基礎を固めるという内容なわけですね。

zopp:作詞には答えがないですし、質のことを教えだすと1回では終わらないからです。最低限の質は守らなくてはいけないとか、音取りの方法、歌詞カードの書き方などの実践知識、ほかには「締め切りを守らないといけない」や「クライアントの意見はなるべく取り入れる」という人間的な部分も。あと、僕の講座を受けた方から「作詞家ってもっと内気で暗くて口下手な人かと思っていたけど、zoppさんは明るくて話し上手なんですね」みたいな意見もいただいて。こういう活動を通じて作詞家は明るい人もいるよと言う部分も伝えていきたいですね。

――今回はこれまで参加できなかった未成年も応募可能なんですか。

zopp:今回は金額も安いですし、時間帯も日中から夕方なので。それに、地方で良い才能を見つけたら、その人に注目したいという、発掘でもあり、育成でもあり、宣伝でもあるという多面的な理由があります(笑)。

(取材・文=中村拓海)

■イベント情報
『「ソングス・アンド・リリックス」発売記念!zoppがあなたの街にやってくる?』
2月6日(土)15:30~
zopp×softlyトークイベント
(イオンモール苫小牧店)

2月14日(日)14:00~
zoppサイン会
(ヴィレッジヴァンガード名古屋中央店)

その他日程はカレンダーにて。

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