デヴィッド・ボウイは“文系ロック”の頂点だった 市川哲史が70〜80年代の洋楽文化ともに回顧
そんな面倒くさいけども美しかった時代の象徴的存在であるデヴィッド・ボウイの死は、やはり、淋しい。
DAIGO結婚やSMAP解散騒動でどんなに世間が賑やかであっても。
ちなみに私が最も好きなボウイのアルバムは、実は1976年発表の『ステイション・トゥ・ステイション』だったりする。憧れの黒人音楽への「力強い」敗北宣言というか、ドスの効いた欧州モダーン・ミュージックっぷりがクール過ぎるからだ。
――ってまだ頭でっかちに妄想してるのか俺は。何はともあれ、合掌。
■市川哲史(音楽評論家)
1961年岡山生まれ。大学在学中より現在まで「ロッキング・オン」「ロッキング・オンJAPAN」「音楽と人」「オリコンスタイル」「日経エンタテインメント」などの雑誌を主戦場に文筆活動を展開。最新刊は『誰も教えてくれなかった本当のポップ・ミュージック論』(シンコーミュージック刊)