NEWSはなぜ活動ペースが「ゆっくり」なのか CDやコンサートに表れたこだわりから探る
数あるジャニーズグループの中でも、個人的に他グループと一線を画する活動を行なっていると感じるのはNEWSである。CDリリース、コンサート、舞台など、間髪入れずに次々と発表するグループが多い中、NEWSはひとつ一つの活動を慎重に行なっている印象があるからだ。そのような活動方針には、彼らならではの思いが込められているのではないだろうか。今回は、NEWSというグループの活動のあり方を、これまで明かされてきたエピソードを交えて考えてみたいと思う。
CDやコンサートの細部に見られるNEWSのこだわり
NEWSは、CDシングルの発売スピードが他グループに比べて遅い。例えば、16枚目のシングル『WORLD QUEST』と17枚目のシングル『ONE -for the win-』は、約1年半も開いている。これには彼らなりの“こだわり”の結果なのだ。CDに関しては手越祐也が編集に関わっていて、全体の音のバランスやハモリのチェックなども行なっているという。前回のアルバムでは曲順などにもアイデアを出し、全ての曲に関わったのだとか。そこまで携わるジャニーズメンバーはほとんどいないが、手越は「中途半端な作品をリリースしたくない」という気持ちが強いため、そういった行動に至ったようだ。そのため、CDリリースまでに時間を要するというわけである。
また、コンサートでもそのこだわりは見て取れる。2015年6月14日、大成功のうちに千穐楽を迎えた『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』。このツアーは、実に2年ぶりのコンサートであった。これだけ間が開くことは、ジャニーズグループの中でも異例と言っていいだろう。しかし、それも彼らのこだわりが多々盛り込まれているが故であった。コンサートの衣装・会場音響はメンバーの増田貴久が担当していることは周知の事実だが、ツアーグッズも全てメンバーが考えているのだ。そして、そのツアーグッズを実際に女性スタッフに使ってもらい、改良を重ね、満を持してのグッズを完成させている。それだけコンサートに掛ける思いがあったということだろう。