Sexy Zone菊池風磨の魅力はコンサートで最大化されるーーグループ、ソロで見せた新たな一面

 まず、好評だったのがセットリストだ。菊池のソロ曲(新曲を含む)とジャニーズの先輩の曲がズラリと並んだ。クラブサウンドとコール&レスポンスで、オープニングから会場のテンションを上げまくった。ジャニーズには、世代を越えて歌い継がれる名曲が数あるが、その中でもKAT-TUNや嵐、TOKIOファンにはたまらない通好みな曲を選ぶのが菊池のうまいところ。

 「THE D-MOTION」(KAT-TUN)、「キングオブ男」(関ジャニ∞)でお祭り騒ぎをしてみせたかと思うと、TOKIOの「僕の恋愛事情と台所事情」でじっくり聞かせる。おそらく菊池自身も好きでよく聞いている曲たちなのだろう。その選曲の幅広さは、音楽を愛する菊池だからこそできるセレクトだ。

 また、バックを支えたのが、普段から菊池と交流のあるJr.たちだったことも大きな成功のポイント。安井謙太郎、増田良、田中樹、真田佑馬、森田美勇人、萩谷慧悟、半澤暁、と歌や楽器、ダンス、ラップに秀でた実力派揃いだ。彼らが菊池にむけて書いた手紙をオーラスで披露し、菊池が号泣してしまったという展開も待っていた。この場面に「菊池風磨、愛されてるなー」「最高だった」と多くのファンが胸を熱くさせた。

 ソロコンサートの成功という大きな自信を身につけた菊池が、次はSexy Zoneというグループでどのようなパフォーマンスを見せていくのか。9月には舞台『DREAM BOYS』も控えている。今後どのような成長を見せていくのか、大きな飛躍の時を迎えている。

(文=佐藤結衣)

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