嵐・大野智のアートはどう魅力的なのか? 7年半ぶりの個展の楽しみ方を考える
たしかに、大野の作品はアメリカのポップアートやヒップホップ文化におけるグラフィティなどの影響を色濃く感じられるもので、肩肘を張らずに鑑賞できるタイプのものといえる。また、そうした点を踏まえたうえで、今回開催される個展には次のような期待を寄せていると、同氏は続ける。
「今回は2度目の個展ということもあり、作風にどんな変化があったのかも楽しみですが、こうして継続することによって、ジャニーズのメンバーがアート方面でも活躍の幅を広げられる前例となれば、ジャニーズの後輩にとっても良い刺激になるのではないでしょうか。SMAPの中居正広さんや草なぎ剛さん、嵐の櫻井翔さんや、関ジャニ∞の渋谷すばるさん、KAT-TUNの亀梨和也さん、いま話題のNEWS・手越祐也さんなど、“絵心のないジャニーズ”はかなり人材豊富ですが、上手いほうでは他にKinkiKidsの堂本剛さんがパッと浮かぶくらい。若手ではHey! Say! JUMPの八乙女光さんも似顔絵が上手で、メンバーのキャラクターを作るなどしていますので、“絵心があるジャニーズ”のほうも、もう少し注目されるきっかけになると良いなと思います」
今回も大きな反響を呼びそうな大野智の個展。カジュアルに楽しめるそのアートは、ジャニーズにとっても新たな可能性をもたらすものといえそうだ。
(文=松下博夫)