KAT-TUN、4人としての新たな魅力 ギラギラ路線からどう変化したか?

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亀梨和也

 赤西仁に続く、田中聖の脱退により、13年9月から4人で活動してきたKAT-TUN。

 4人になってしばらくの間は、テレビなどで「人数が減った」自虐ネタを連発するのが痛々しくもあった。

 また、世間的についてしまった不良イメージを求める層も多く、物足りなさを訴えるファンも少なくなかった。

 とはいえ、亀梨和也は以前からのスポーツキャスター、中丸雄一は『シューイチ』のコメンテーター、上田竜也は『炎の体育会TV』、田口淳之介はドラマなど、個人の活動は充実している。

 さらに、グループとしても、前任・国分太一の後を継ぐかたちで、昨年4月17日から『ザ・少年倶楽部プレミアム』のMCを担当。また、これまで単発の特番として放送されてきた『KAT-TUNの世界一タメになる旅!』が今年4月18日からレギュラー化し、新たな道を歩み始めている。

 実はKAT-TUNは、ジャニーズの中でも現在、「独立国」のようなポジションにいると一部で指摘される。というのも、いわゆる「飯島班」「ジュリー班」(「派閥」を『週刊文春』でメリー喜多川氏は否定しているが)の分断がますます明確になるなか、KAT-TUNは「ジュリー班」に属しながらも、他のグループとの関わりをあまり持っていないからだ。

 自身がMCを務める『ザ少年倶楽部プレミアム』には、ジュリー班のグループを招くものの、ジュリー班が揃うテレビ東京の『トーキョーライブ22時~ニチヨルまったり生放送中~』(NEWS・小山慶一郎、TOKIO・松岡昌宏、嵐・相葉雅紀、KinkiKids・堂本剛、関ジャニ∞・安田章大)と弟番組『リトルトーキョーライブ~みんなで作るいっぱいいっぱい生放送~』(Hey!Say!JUMP、ジャニーズWEST)にはKAT-TUNは関わっていない。また、ドラマなども含め、他グループとの共演が少ないことも「独立国」を感じさせる要因のようだ。

 この不思議なポジションには、KAT-TUNがデビュー時に一気に爆売れしたことが、1つの理由としてあるだろう。時間をかけて売れたSMAPや嵐と違い、デビューと同時に「最高値」がついてしまったことで、グループの状況が変わっても、ギャラや扱いを落とすことは難しい。結果、残されたメンバーたちが、親の遺した借金を返し続けるように、着実に個人の活動に奮闘してきた。

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