Kis-My-Ft2・玉森裕太はなぜドラマで重宝される? 控え目なキャラクターの魅力に迫る
また、玉森のそうした性質は、ドラマ作品でも活かされていると、佐藤氏は続ける。
「前述したように玉森さんは主張は強くないですが、求められていることに応えるという点ではストイックな一面を持っています。たとえば2014年に披露された舞台『ドリームボーイズ』では、ボクサー役として鍛え抜かれた肉体美を披露していました。自分の役柄をこなすために、影で努力しているのだと思います。そうした彼のプロフェッショナリズムは、きっとスタッフから見ても重宝するものでしょう。彼の場合、自分のキャラは控えめにして、むしろ役に当てはめてキャラを作り込んでいくというスタンスだからこそ、幅広い役柄に挑戦できるのではないでしょうか。次回作では頭脳明晰で度胸に溢れた探偵役を演じるとのことなので、これまでとはまた違った一面が見れそうです」
決して主張が強くない玉森のキャラクターは、多くのアイドルやタレントが自分らしさを主張している中だからこそ、むしろ求められているのかもしれない。
(文=松下博夫)