ジャニーズJr.は下積み時代に何を学ぶ? 意外な仕事ぶりと事務所の方針を読む

 芸人のジャガーズが5月19日放送の『ものまねグランプリ~なるか世代交代!炎の下克上スペシャル!~』(日本テレビ系)に出演し、ジャニーズJr.のものまねでMVPを獲得。ジャニーズファンの間で大きな話題となった。

 同コンビは「Hey! Say! JUMPのコンサートで、空中浮遊のワイヤーを付ける動きすらカッコ良く見せるジャニーズJr.」、「タッキー&翼のコンサートで、水を使った演出を完璧にサポートするジャニーズJr.」、「Kis-My-Ft2のコンサートで、おなじみのサプライズを完璧にサポートするジャニーズJr.」など、細部にわたるモノマネを披露した。それにしても、ジャニーズJr.がモノマネのネタになるほど手厚く先輩タレントのケアをするのはなぜなのだろうか。ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏は、次のように語る。

「ジャニーズには、演出にする考え方として“舞台に関わる全てのものがエンターテインメント”という信念のようなものがあります。具体的には、若手メンバーがJr.時代から裏方仕事を経験することによって、主役になった時にその魅せ方がよりわかるという考え方なんです。ジャニーズJr.は名前を発表して貰えない段階から、先輩のコンサートにおいて花道を彩ったり、手品のサポートを行うことにより、舞台装置の動きや他のメンバーを邪魔しない立ち位置などを学んでいます」

 ジャニーズタレントのコンサートは個性的な演出が多いため、サポートするジャニーズJr.にとって、もっともハードな任務の一つだという。

「Sexy Zoneのライブでは、ステージ上に用意した本物の濁流に巻き込まれながら斬り合いを演じたり、滝沢秀明の『滝沢歌舞伎』では、腹筋しながら和太鼓を叩くなど、個性的な演出を支えています。また、これらを全て覚えるだけではなく、先輩の信頼を得たメンバーは複数のグループをサポートすることが往々にしてあるため、ジャニーズとして光り輝く過程で一番過酷な時期だともいわれています」

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