武者良太の音楽ガジェット最前線 第1回
拡大するヘッドフォン市場、今後のトレンドはどうなる? 注目のモデルをレポート
スタイリッシュなモデルであってもユーザビリティを重視する流れも生まれてきている。
ゼンハイザーが2012年にリリースした「MOMENTUM」シリーズはレトロフューチャーなルックスと豊富なカラーリングで人気を博したが、この夏にリリースされる2nd Generationは折りたたみ機構を追加。可搬性を大幅にアップさせる。イヤーパッドの素材も変更される。
ドライバーチェンジやフェイスリフトなマイナーチェンジではなく、使い勝手のみを向上させるというリニューアル。人気モデルだからこそできる手法だろうが、お気に入りのルックスをそのままにアップデートできるというのはユーザーメリットも大きい。
なお「MOMENTUM」はiPhoneやAndroidといったスマートフォンでのドライブにも適した仕様になっている。全体滴に落ち着いたトーンでジャンルの得手不得手がない。イベント会場で展示されていたモデルはAndroid用のリモコンを装備しており、端末をポケットやバッグに収納したままコントロール可能。iPhone用のリモコンを装備したモデルもラインナップされるだろう。
こちらのモデルは遮音性高く音漏れも軽微な密閉型。轟音のノイズが蔓延している地下鉄駅構内でもビートを着実に伝えてくれる。首掛けも可能なサイズ感だし、折りたたみ機構による可搬性の高さを生かすには、日々の通勤/通学時にも多用したい。
(文=武者良太)