浅田真央を現役続行に導いた、ドリカムの楽曲群 人々に勇気を与えた歌詞を読む

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DREAMS COME TRUE『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』(Universal Music)

 フィギュアスケートで競技を休養していた浅田真央が5月18日午後、都内で会見を開き「100%復帰するつもりでやっている。去年のレベルまで戻すことを目標にしたい」と述べて、現役続行を表明した。

 振り返れば昨年5月、浅田はソチオリンピックと世界フィギュアスケート選手権に出場後、1年間の休養を取ることを正式発表。現役復帰するか引退するかについては「ハーフハーフです」と答えていた。一時はスケート自体をやめることも考えていたという。

 しかし、今年1月1日にスペシャル番組『新春!!炎の体育会TV』に出演した際、ある出来事をきっかけとして心境に変化があったことを告白。「自分はスケートしかない」と、現役続行を示唆していた。

 その出来事というのは、DREAMS COME TRUEが昨年10月5日に東京・国立代々木競技場第一体育館にて行ったライブ「25th Anniversary DREAMS COME TRUE CONCERT TOUR 2014 - ATTACK25 -」のこと。ライブ本編の終盤、ボーカルの吉田美和は「AGAIN」という楽曲について、「この曲作ってるときにさ、すっごいこの人のことを思い浮かべて書いてたの。今日はその人が観に来てくれてるんだ。あまりにもうれしいので紹介してもいいですか?」と語り、当日観覧に訪れていた浅田を紹介。突然、自身の名前を呼ばれた浅田は、満面の笑みでそれに応えていた。

 番組内で浅田は、当時のことを振り返り、「すごく輝いていて、自分もこういう(輝ける)舞台で滑りたいなって、すごくパワーをもらえて、刺激も受けました」と、大きな影響を受けたことを明かした。また楽曲「AGAIN」については、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組『住友生命Presents浅田真央のにっぽんスマイル』にて、「初めて聴いたときには涙が出てしまった。歌詞も本当に私の心をぐっと掴んでくれて、助けられた曲でもあります。(中略)私自身ソチオリンピックが終わってから、悔しくて悲しくて落ち込んでいたんですけど、世界選手権までは毎日、もう一回頑張ろうってずっと聴いてきた曲です」と語っている。実際、浅田が世界フィギュアスケート選手権で見せた表情は、「もう一度/今のあなたで/悔いなんてまるでない/あの最強の笑顔で」という歌詞を連想させるものであり、DREAMS COME TRUEの楽曲が持つパワー、その言葉の強さを感じさせた。

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