SMAP中居正広、人付き合いのコツを語る「好きな人を作ると苦手な人ができるとわかった」

 また、中居は「王貞治さんの『それはお前がまだ頑張ってないからじゃないか』という言葉。頑張るっていうのは自分で決めてはいけないのではないかと知った」と、王氏がジャイアンツの監督時代、当時の4番だった小久保裕紀からアピールを受けた際にした助言を紹介。谷村は「分岐点が来た時に、必ず辛い方を選んでいた。だからいい出会いに沢山巡り合えたな」と若手にアドバイスを送った。

 5番手にはさだまさしが、ふるさとを離れ都会に出ていく子を思う親の気持ちを歌った名曲「案山子」を披露。曲中では木村も登場し、2人で同曲を歌い上げた。歌唱後、さだまさしは「5年連続で『案山子』を歌っております。これで良いんですか?と伺ったんですけど、毎年聴く人は違いますからね。どっちかというと親御さんの方がグッとくる人が多いでしょう」と番組編成を気遣ったコメントを残すと、木村は「みなさんはまだ早いかもしれないが、改めてこの歌詞を読んで、『あ、やべえ』と思うときが来ますからね」と、辛い時に聞き返すべき歌であることを語った。

 6つ目の「苦手な上司がいた場合、どうすればいい?」という質問には、E-girlsのAyaが「なんか嫌だと感じたら、そういうところが自分にもあるということだから、気を付けないといけないと思っている」と語ると、年齢層も幅広く、グループも多いジャニーズについて、木村は「多分うちらで(上下関係の厳しさが)止まった」と暴露。香取が「SMAP内だと僕が年下ですし、一番早く来て『おはようございます!』って…」と語ると、中居は「嘘だよ。こいつ一番遅く来るから」と指摘し、続けて「尋常じゃない人と接しているなかで、好きな人を作ると苦手な人ができるとわかった。だから常に僕はフラットに接している」と、自身のスタンスを語った。

 最後の「頑張っても評価されないときはどうすればいい?」という質問には、稲垣が「周りが変わらないなら自分を変えるしかない」と回答。木村は「自分の評価より、自分が携わる現場のことを考えるべき。じゃないと良いパフォーマンスができない」と語り、中居は「評価と見返りと手柄を求めて仕事をするとやり方がブレる」と、SMAPメンバーがそれぞれしっかりとした回答を見せた。

 番組の最後には、出演者全員で「世界に一つだけの花」を披露し、新入社員が合唱しながら思い思いの涙を流したところで番組が終了した。

 毎年恒例ながら、様々なアーティストが新社会人に向けて体験談や金言を与え続ける同番組。様々な音楽番組が放送されるなか、春にぴったりの特別なものとして今後も継続されていきそうだ。

(文=向原康太)

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