A.B.C-Z、バラエティ進出に必要なものは? Kis-My-Ft2との比較から見えるグループの強み
そんなA.B.C-Zがさらに飛躍するには、やはりテレビ番組で独自のポジションを確立する必要があると、同氏は指摘する。
「たとえば歌番組などにA.B.C-Zが出演しても、少しバク転を披露したりする程度で、本当の彼らの実力は伝わりきっていません。コンサートでは新曲を出すたびに新たな舞台装置を使用したアクロバットが披露されているので、それに準じた演出がテレビ番組でなされれば、あるいは“アスリート系アイドル”として、飛躍のきっかけを掴めるのではないでしょうか。ベストなのは、嵐の『VS嵐』(フジテレビ)のようなスポーツバラエティ番組に出演して、その圧倒的なパフォーマンスを披露することかもしれません。ユニークな行動で知られる戸塚祥太さんや天然キャラの塚田僚一さんなど、もともとバラエティ向きのキャラクターも揃っているので、彼らの真の実力が伝われば、Kis-My-Ft2に負けないくらい広いフィールドで活躍できるアイドルグループとなるでしょう」
Kis-My-Ft2が“ブサイクなアイドル”という新境地を切り開いてブレイクしたように、A.B.C-Zが新たな地平を開拓することを願いたい。
(文=松下博夫)