長渕紅白伝説再び? 4回目の出場演目は異例の新曲! 「明日へ続く道」に何を込めるのか

「今、10代に響いている “炎の生活指導”」

 ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK! Saturday 長渕LOCKS!』が今、10代にウケている。TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』のコーナー「Artist LOCKS!」での講師陣、Perfume、クリープハイプ、flumpool、サカナクション、SEKAI NO OWARI、といった面々の中に今年10月より、“炎の生活指導”講師として迎えられたのが長渕剛である。一人だけ異質感のある並びだ。すなわち、リスナーの多くは、長渕が出ているから聴いているのではなく、元々番組のリスナーとして聴いていて、長渕に行き着いたという場合がほとんどなのである。実際「アーティスト・長渕剛」の顔を知らない子たちも多い。割と古いタイプにも見える長渕の熱血漢ぶりは、傍から見れば情報社会に囲まれた今時の10代にとって合わないのでは?と思われるが、実際は逆に突き刺さっているのだ。番組内に送られるメールはもちろん、掲示板には中高生を中心とした生徒の熱い思いがあり、Twitter実況では「長渕先生ヤバイ!」「ツヨシ先生マジアツ」という呟きが溢れている。どこか無難に応えてしまう大人が多い中、上辺でない、当たり障りのない言葉でもない、同じ目線で向き合ってくる全身全霊の長渕先生の言葉が10代の心を突き動かしているのだろう。

 先日のインタビューでは「自分の10代と向き合いたい」と語っていた。彼らを見つめてると自信が沸いてくるとも。長渕の言葉が10代の心を動かすように、彼らも長渕の心を動かしている。例え、親子以上の年齢が離れていようとも。

 「剛先生、紅白歌合戦出場おめでとうございます!」という生徒からのメールに対し、「10年に1度出れば十分って思ってたんだよ。ただ今回みたいに、生徒のみんなが聞いてくれてるって思うと、4回だけじゃなく5、6、7回と出続けたいと思うね!」と応える。元々、テレビ出演を好まなかった長渕が歌番組に出演するようになったのは、コンサートに行きたくとも行けないというファンからの声だった。

 そして、「10代の頃は明日が待ち遠しかった」と語っていた。確かに大人になると、「明日が来て欲しくない」と感じることのほうが多い。待ち遠しい明日、来て欲しくない明日、当たり前のように来る明日… 色んな明日があるが、明日は誰の元にも必ずやって来る。どんな明日(来年)が来るのだろうか。「明日へ続く道」は大晦日という一年の節目に歌われるに相応しい歌であるように思う。さあ、明日への準備をしよう。

■冬将軍
音楽専門学校での新人開発、音楽事務所で制作ディレクター、A&R、マネジメント、レーベル運営などを経る。ブログtwitter

『明日へ続く道』

■デジタル配信
『明日へ続く道』
iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/id946923139
レコチョク
http://recochoku.jp/song/S1001034598/

■SCHOOL OF LOCK!Saturday 長渕LOCKS
http://www.tfm.co.jp/lock/nagabuchi/

■オフィシャルサイト
http://www.nagabuchi.or.jp/

関連記事