ゆず、福山雅治、般若、大森靖子まで……長渕剛が音楽シーンに与えた影響とは?

 『アメトーーク!』(テレビ朝日)の10月23日放送回で、長渕剛を愛する芸人がその魅力について語らう「長渕剛芸人」という企画が行われ、話題を呼んでいる。同番組では、後藤輝基(フットボールアワー)が司会を務め、遠藤章造(ココリコ)、ワッキー(ペナルティ)、博多華丸、角田晃広(東京03)などが、長渕剛の歴史を振り返るとともに“長渕ファンあるある”やモノマネを披露し、盛り上がった。

 レーシングドライバーの佐藤琢磨や元プロ野球選手の清原和博、女優の北乃きいなど、芸人以外にも長渕ファンを公言する著名人は多い。もちろん、ミュージシャンの中にも長渕ファンは少なくなく、日本の音楽シーンにおける影響も大きい。

 長渕に詳しいライターの冬将軍氏は、彼に影響を受けたアーティストについて、次のように語る。

「有名なところではゆずの岩沢厚治が挙げられるでしょう。シンプルなコードながらバリエーション豊かな楽曲を生み出し、誰でも口ずさめる童謡のようなメロディラインを乗せるというフォーム、言ってみれば“歌の本質”が滲み出るような曲作りは、長渕からうまく受け継いでいるところだと思います。またハーモニカの吹き方もクセまで似ていて、長渕曲でギターとハーモニカを覚えたんだなと解ります。また、ハイテクギターと呼ばれるジャンルの押尾コータローも長渕の影響を色濃く受けていて、長渕のお家芸ともいえるスリーフィンガーピッキングが彼のギターを手にしたきっかけであり、スタイルの原点となっています。「夏祭り」という曲は一人でどうやって演奏しているのか解らない難曲として知られていて、当時のギタースコアにギター三本分の譜面が載っていたほどです。そういったテクニカルな面でも長渕は他のミュージシャンに影響を与えてきました。

 弾き語りの印象が強いですが、カントリーやサザンロック、ゴスペルなどのスワンプ・ミュージック、レゲエや60年代シャッフルビートなどを古くから取り入れていてサウンドプロデュースでも洋楽要素を取り込んできた面もあります。

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