新シングル『IDOL ILLMATIC』 リリースインタビュー
ライムベリーが語る、再始動への道 HIME「みんなの意思を背負って、前に進む覚悟を決めた」
『IDOL ILLMATIC』について
——今日のライブもすごく楽しかったです。リリースイベントが続いていますが、手応えはどうですか?
HIME:手応えはすごく感じています。いつも来ていただいている方はもちろんなんですけど、インストア・イベントだと普通のお客さんも見ていただいて。今日は360度お客さんがいて、どこをみても笑顔で見てくれているのを身近に感じました。
——子どもが、後ろで踊ってましたね。
MIRI:すごい嬉しい。ほんと微笑ましいですよね。
——11月19日にニューシングル『IDOL ILLMATIC』が発売されました。MIRIさんは「これならいける」と思われたそうですが。
MIRI:最初に聴いたときは、今までの曲とは雰囲気が違うメジャー感があって「おおっ」て、感じました。カッコイイ曲だけど、みんなでクラップができて、はじめてのお客さんでも盛り上がれる曲なので、自分のものにして、しっかり歌っていきたいなと思いました。
HIME:はじめて聴いた時にとても楽しいと思ったから、ライブのときに初見の人が一番に食いついてくれると思いました。いつもは「早く覚えたいな」って思うけど、この曲はライブで早く披露したいと思いました。
HIKARU:サビとかも参加しやすい感じなので、「掴みにきたな」と思いました。
E TICKET PRODUCTION(以下、Eチケ):とあるレコーディングを見学したんですが、すごくいい体験だったんですよ。ヒップホップの初期衝動を感じて、それに感化されて勢いで曲を作ったら手応えがあるものができました。代表曲になる予感があったので、歌詞も象徴的な作りを意識して。もともと「手ヲ叩ケ」っていう「しあわせなら手を叩こう」みたいな、困ったことがあったら手を叩いて解決しようっていう曲をデモで作ってたんですよ。その曲にあった盛り上がるパートだけを「IDOL ILLMATIC」に差し込んだり、アイデアを詰め込んで完成させました。
——PVも発表されましたが、撮影はどうでしたか?
HIME:学校を借りて撮影したんですけど、普通に学生なんで、あんまり違和感がなくて。まるでメンバーと同じ学校に通ってるみたいな雰囲気があって面白かったです。
HIKARU:エキストラさん(「いもうとシスターズ」の高梨あい・香月杏珠・木内麗華・永山せりあ・河合まゆが参加)がいたんですけど、私たちより若いんですよね。中一くらいにライムベリーやってた時は「えぇ中一なの?」って驚かれてたけど。
MIRI:一番年下だったのに、最近は年上になってきたよね。
——HIKARUさんがMPCという電卓みたいな機械を叩いてましたが、あれは、何だかわかりましたか?
HIKARU:あれは……ドゥンドゥンみたいな(笑)。とりあえず叩いてみてって言われて。リハーサルって言われて叩いたのが普通に本番のテイクで使われて、だから一回しか撮ってないんですよ。だから「これでいいの?」って感じで。でも始めての体験で面白かったです。
——「IDOL ILLMATIC」ってすごいタイトルですけど、みなさんは「ILLMATIC」って、どういうふうに説明を受けましたか?
三人:ヤバイとかカッコイイとか(笑)
——ライムベリーの歌詞って、マニアックな固有名詞やヒップホップ用語が出てきますが、あれはメンバーにはどのくらい説明するんですか?
Eチケ:歌詞を渡す時に毎回、最後に歌詞の説明コーナーがあって、例えば、「R.O.D.」の「AKAIのPAD」だったら、MPCっていう機材があるとか。他には、「doopはヤバい」「illもヤバい」みたいな感じのニュアンスで。
HIKARU:説明がざっくりしてて、何かシュールで面白いんですよ。
HIME:歌詞のこの意味もかけてるんだって思って、楽しいよね。
——NASはわかりましたか?
HIME:わかります。家のパパの部屋のカラーボックスにステッカーが貼ってあって、これだって思ってて。
——3年も活動していると、ヒップホップに対する知識も増えてくると思うんですけど、元ネタに対する意識ってデビュー当時に比べて変わりましたか?
MIRI:ファンの方がすごく調べてくれてアルバムを持ってきてくれたりするので、それをありがたく聞いたりしてます。