J-POPのヒット曲に多用される“純情コード進行”とは? 亀田誠治とスキマスイッチが仕掛けを分析

宇多田ヒカル「First Love」と大塚愛「さくらんぼ」の違いは?

 番組後半では、“純情コード進行”を使って楽曲を制作する際のコツを紹介。宇多田ヒカル「First Love」と大塚愛「さくらんぼ」の違いを説明。それぞれを「失恋」(「First Love」)「ラブラブ」(「さくらんぼ」)な楽曲と例え「同じ進行でもテンポの違いで異なるピュアさを表現できる」とわかりやすく解説。スキマスイッチでは同進行を使った楽曲が少ないようで、常田真太郎は「意図的に少なくしている。みんなが使っている分、個人的には躊躇しているので『これしかない!』というときに使いたい」と、使いどころを見極めていることを明かした。

 番組の最後では、大橋が「“純情コード進行”を意識しながら音楽を聴いたり作ったりするけど、やっぱり音楽ってよくできてると思うし、みんなに親しまれるコードには理由がある」、常田が「改めて自分たちの曲を分解したいと思った」と感想を述べると、亀田が「“純情コード進行”は、カノン進行という西洋由来のコード進行を、日本人なりに時間をかけて改良させた表現方法。永遠にJ-POPの中で使われると思うけど、なにかまた改良を加えて“純情コード進行”が生まれてくるといいなと思う」と締め、番組は終了した。

 そのほか、亀田が音楽にまつわる場所を探訪する「亀さんぽ」というコーナーでは、日比谷野外音楽堂を訪れた今回の放送。次回11月6日の放送では再びスキマスイッチをゲスト講師に迎え、「恋するコード学~小悪魔編~」を講義する予定だ。

(文=向原康太)

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