NMB48、新センターに白間美瑠&矢倉楓子起用の意図は? AKB48グループは“育成フェーズ”突入か

 選抜メンバーが22人に増加したことについても、グループの層が厚くなったからだと指摘する。

「今年2月の『大組閣』で、柏木由紀や梅田彩佳が加入したことや、若手の台頭もあり、外せないメンバーが多くなった結果が今回の選抜増員に繋がっているのでしょう。AKB48本体から強力なメンバーが異動してきたことで、各メンバーの露出低下も心配されますが、NMB48の次世代メンバーは関西のバラエティー番組や『げいにん!!!3』などで各々が移籍兼任組と拮抗できる強いキャラクターや高いバラエティー力を発揮しています。今後は、必ずしも白間と矢倉の2人で固定、というわけではなく、次のシングルでは別のメンバーを起用するなど、何人かで持ち回り制にし、売上やファンの反応を見て人事を動かしていくことが予想されます。今回の動きをきっかけに、メンバーのアピールがより目立ち、グループ内での争いが活性化すると、全体のレベルが強固なものになっていくでしょう」

 最後に、各グループの動向から、AKB48グループの今後をこう予測した。

「HKT48の兒玉、AKB48の宮脇といったセンター初起用に加え、今回のNMB48で“絶対的センター”を外して若手を前面に据える施策が実行されたことにより、順序的に次に皆の視線が向けられるのはSKE48でしょう。こちらも松井珠理奈と松井玲奈の“絶対的Wセンター”が長らく定着しており、揺るぎないパワーバランスを保ってきました。その分、ファンからは若手メンバーが台頭してこないという声も少なくなかっただけに、こちらの動向にも注目したいです」

 次世代メンバーの育成は水面下で進んでいるものの、世間の認知度はまだ十分とはいえない。そんな課題を解消するための施策を実行しているAKB48グループ。SKE48の動向に注目しつつ、各グループの活動スタイルがどのように変化するのか、引き続きその動きを追いたい。

(文=編集部)

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