EXILE弟分ユニット・GENERATIONS躍進の理由は? “総合エンタメ”としての可能性を分析

現在のグループを形作った強固なクリエイター陣

 EXILEから続く流れとして、製作陣には一流のトラックメイカー、クリエイターが集結。当初はKis-My-Ft2などを手掛けるDrew Ryan Scottを起用したものの、Erik LidbomやBACHLOGICなど、徐々に先輩グループであるEXILEや三代目J Soul Brothersと同じ作家陣に移行していく。特にSKY BEATZは、GENERATIONS from EXILE TRIBEの現在形を作ったといっても過言ではないトラック・メイカー。彼はSEEDAやRHYMESTERなどのジャパニーズ・ヒップホップ界隈でトラック・メイカーとして名を挙げたが、一方で西野カナや加藤ミリヤ、三浦大知などを手掛けるなど、J-POPシーンにおいてもその実力を発揮している。『NEVER LET YOU GO』『Always with you』という直近のシングル2作では表題曲を続けて手掛けており、この先も彼らの色を余すところなく発揮するトラック・メイカーとなりそうだ。

 ダンス面では、EXILE一族に共通する“高難度だが振り付けを見やすいPV”を毎回手掛ける久保茂昭の存在も見逃せない。彼はEXILE一族におけるほぼ全てのPVで監督を務めているほか、AKB48グループや山下智久なども手掛け、2014年には『MTV Video Music Awards Japan2014』で、「最優秀ビデオ賞(EXILE『EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~』)」、「最優秀R&Bビデオ賞(三浦大知『I'm On Fire』)、「最優秀振り付け賞(E-girls『ごめんなさいのKissing you』)」を獲得、3部門制覇を成し遂げている。

絆深める「修行」でファンと成長過程を共有

 「夢者修行」は、GENERATIONS from EXILE TRIBEを含む、EXILE一族の成長過程を語る際に欠かすことの出来ないキーワードの一つだ。メンバー全員が1台のマイクロバスに乗り込んで、日本全国を移動。その中で生まれるパフォーマンスの向上やメンバー間の絆がグループの一体感をより強固なものにしているのだ。これは2006年、LDH所属アーティスト・ユニットの総称を「EXILES」としていた頃に彼らが行った「武者修行」を原点としており、その後は(二代目)J Soul Brothers、Dream、Happiness、Flower、そしてGENERATIONS from EXILE TRIBEに引き継がれた。そして現在は今春発足したプロジェクト「THE RANPAGE」が「夢者修行」を行っている。この模様は逐一『週刊EXILE』(TBS系)で放送され、ファンは毎週彼らの活躍や苦悩など、ステージでは見せない姿から、その人となりや成長ぶりを実感することができる。「夢者修行」を通して、GENERATIONS from EXILE TRIBEを応援するようになったというファンも少なくないだろう。

 音楽やパフォーマンスの面だけではなく、クリエイションやメディア戦略も含めて総合的なエンターテイメントを展開しているEXILE一族。リーダーの白濱亜嵐は今回の『ミュージックステーション』出演に際し「まだ僕達を知らない方もいると思うのでこの機会に知っていただければと思います」と意欲を語っている。今回『Mステ』で披露される新曲「Always with you」によって、GENERATIONS from EXILE TRIBEはさらに大きなステージへと飛躍しそうだ。

(文=中村拓海)

■リリース情報
『Always with you』
発売:2014年9月3日(水)
価格:CD+DVD 1,800円+税
   CDのみ 1,000円+税
   1CoinCD 463円+税
   Music Card(全8種共通) 463円+税

<CD収録内容>
M1.Always with you
M2.花
M3.Always with you(Instrumental)
M4.花(Instrumental)
※Special bonus track NEVER LET YOU GO(English Version)

<DVD収録内容>
Always with you(Music Video)

※記事初出時、情報の一部に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。(編集部)

関連記事