A.B.C-Z・戸塚祥太の“奇行伝説”とは? 純粋ゆえの魅力と実力を検証

 とはいえ、戸塚の行動はときに大きな波紋を呼ぶ。その波紋を、真正面から受け止める素直さも持ち合わせている。これだと思ったら迷わないタイプではあるが、周囲の意見にもしっかり耳を傾ける柔軟性を持ち合わせている珍しいタイプなのだ。

 踏み出しに対する潔さ、その反応を振り返る吸収力。そうした好循環から、最近では作詞活動や文芸誌『ダ・ヴィンチ』の連載といった新しいジャンルへの挑戦も多い。本人が「想像していたよりも早く、このようなチャンスに巡り会えた」というのも、納得だ。

 一見、誠実を絵に描いたような美しい青年だが、何を発見し、どのように表現するのかは予測不可能。そんな戸塚から、今後も目が離せない。
(文=ジャニ子)

関連記事