最新ツアーは10万人動員! 西野カナの本領はライブパフォーマンスにあり

自身2度目となるアリーナツアーを、地元名古屋よりスタートさせた西野カナ

 デビュー5周年を記念して、初のベストアルバム『Love Collection ~pink~/~mint~』を昨年9月に2枚同時リリースし、累計85万枚を超えるセールスを記録した西野カナ。3月8日(土)に、自身2度目となるアリーナツアー「Love Collection Tour ~pink & mint~」を、第2の地元でもある名古屋・日本ガイシホールを皮切りに開催したというニュースが各メディアで報じられたが、今回リアルサウンドでは、西野カナのデビューからの5年間の軌跡を辿るとともに、彼女の“ライブ”にスポットを当てる。

 西野カナと言えば、5枚目のシングル『遠くても feat.WISE』(2009年3月リリース)の配信ヒットをきっかけに、“ケータイ世代の着うた系シンガー”として地位を確立。現在での総ダウンロード数は4500万を突破し、着うた、着うたフル部門で16作連続1位という、アーティスト史上最高の首位数を誇っている。

ケータイ世代の着うた系シンガーとしてブレイクを決定付けた10thシングル「会いたくて 会いたくて」

 当時は着うた、着うたフルの全盛期でもあり、多くのアーティストがネクストブレイクを狙ってデビューを果たした。その後、スマホの普及などで音楽の視聴環境は大きく変わったが、西野カナの勢いは衰えるどころか年々増すばかりだ。6枚目のシングル『君に会いたくなるから』、10枚目のシングル『会いたくて 会いたくて』などのTVCMのタイアップや、2010年の初出場以来、連続で出場している「紅白歌合戦」など、お茶の間での認知の拡大が人気を継続させてきたことは言うまでもない。そして今回注目したいのは、彼女が1stアルバム『LOVE one.』のリリース以降、毎年ツアーを行い、年々規模を拡大させていることだ。

 2009年の「“LOVE one.”Tour」ファイナルの渋谷DUO -Music Exchange-(キャパシティ:約700人)から始まり、2010年の『Kanayan Tour 2010 ~Spring~』では、SHIBUY-AX(キャパシティ:1700人)にて追加公演を開催。この時には普段ライブに行かない10代~20代の女性の観客が中心となっていた。続く初の全国Zepp Tour『Kanayan Tour 2010 ~Autumn~』では、ファイナルのZepp Tokyoで2800人を動員し、『Kanayan Tour 2011 ~Summer~』ファイナルで初の日本武道館、『Kanayan Tour 2012 ~Arena~』での最終公演は、さいたまスーパーアリーナ。ファイナルの国立代々木競技場 第一体育館では12000人を動員した『Kanayan Tour 2013 ~Spring~』、アジアツアーというように、彼女はツアーを行う度に動員数を増やし続けている。

関連記事