嵐に続くジャニーズの次期エースとは? セクゾン、キスマイ、A.B.C-Zらの「今」を追う

 そして、今飛ぶ鳥を落とす勢いなのが「Kis-My-Ft2」。「不細工」と言われていることを逆手にとって『キスマイBUSAIKU!?』という番組を作ってしまったり、これまでイジられることがなかったメンバー内格差(衣装やジャケット写真の大きさなどに差があること)をネタにして、派生ユニット「舞祭組(ぶさいく)」を売り出すなど、斬新なアプローチを続けている。シングルのリリース間隔も狭いうえ、メディアへの露出も多く、人気もうなぎのぼりだ。その分、「SMAPのバーター」などと売り出し方に対しての厳しい声もささやかれる場面も(新春番組で、バーターについてもコントにしている打たれ強さも見せているが)。そうしたコメントを吹き飛ばすくらいのヒット曲、ドラマでの当たり役が出ることに期待が高まる。

 キスマイと同じく、ジャニーズJr.時代からグループとして活動してきたのが「A.B.C-Z」。なんといっても彼らのアクロバットは圧巻だ。ジャニーズでは異例のDVDデビュー。作品にもこだわりがあり、ワンカット撮影を得意としている。また、歌番組に出ると楽屋からスタジオまでアクロバットでつなげるなど、個性的な演出を披露。そんな彼らが3月12日に、いよいよファーストアルバムをリリースする。コンサートで歌われてきた名曲が揃い、彼らの“今”が楽しめる内容になっているとか。歌が大好きなセンターの橋本良亮、お笑いに貪欲でコント作りにも力を入れている河合郁人、奇行王子と呼ばれるほど不思議な行動に関する噂が多く囁かれている戸塚祥太、天然で爆弾発言の多い塚田僚一、ダンスの振り付けも手がける五関晃一と、メンバーも個性派揃い。素の会話がグループ漫才のようであることから、今後もレポーターなどの分野に進出しても面白いのではないか。

 そして、嵐と同じく5人構成の「Sexy Zone」は今いちばん“ポスト嵐”に近いのではないかとの呼び声の高いグループ。中島健人は立て続けに主演映画に恵まれ、ラブホリ王子様としてのキャラも確立。そのシンメである菊池風磨は少々ヤンチャで大人の男の色気が増している。センターの佐藤勝利は主演ドラマを経験したことから、自信を身につけ風格を感じるほどになった。マリウス葉は身長も伸び、端正な顔立ちスタイルの良さが武器に。松島聡は、グループの潤滑油としてイジられキャラにも柔軟に対応しつつ、男らしく成長している。今は中島、菊池、佐藤の3人での活動が目立つのが、ファンとしては物足りないところ。早く5人で冠番組を持ってほしいものだ。

 これだけ、“ポスト嵐”に関して論争が多いというのは、それだけ多岐にわたってジャニーズのアイドルグループが活躍している証なのではないか。各グループが、今まであるアイドルの枠にとらわれることなく個性を伸ばしているのである。今春には、「ジャニーズWEST」のデビューが控えていることに加え、若いジャニーズJr.たちもドラマの主演やバラエティに出演しているため、まだまだ逸材が出てくる可能性もある。“ポスト嵐”を探し、自分の応援で育てる面白さもまた、ジャニーズの楽しみ方なのかもしれない。

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