童田明治は苦難を乗り越え、自然体な優しさと強さで歩き続ける

童田明治の自然体な優しさと強さ

 にじさんじのヴァーチャルライバーが、ネットシーンのなかで大きな注目を集めるようになってきたこの1年。音楽レーベルからデビューを果たすだけでなく、タイプを問わない各コラボ企画の多さを見るに、その影響力の強さをうかがい知ることができよう。

 ユニバーサルミュージックに所属し、9月22日にデビューアルバム『バイオグラフィ』を発表したRain Dropsもまた、にじさんじのライバーによって結成された6人組ボーカルグループだ。今回書かせていただく童田明治(わらべだめいじー)もその1人である。

 にじさんじは2018年までに1期生・2期生・ゲーマーズ・SEEDSといった枠組みを作っていたが、2018年末にすべてを統合。童田明治は、統合以降初めてデビューするライバーとして、2019年1月10日にYouTubeで初配信をした。

 赤ずきんを被り、両手には狼を模した手袋、茶色い髪に緑色の瞳の11歳と、まさに童話「赤ずきん」をイメージしたような可愛らしい姿のヴァーチャルライバーだ。年齢にそぐわぬスタイルや、「インターネット老人会」と自虐するような古いネットミームやアニメネタを口にすることも多く、見た目とのギャップを起点にして同僚やファンから茶化されることもある。キュートな外見とは裏腹に、その場のノリに任せてトークしていくのが常で、しばしばエグい指摘やド天然な発言をすることもチラホラ。

 ゲームは得意ではないと謙遜はするが、『ファイナルファンタジーXIV』『League of Legends』は自身の配信上でもプレイし、FF14について言及した2019年3月末の時点で「絶バハムート討滅戦」「絶アルテマウェポン破壊作戦」を制覇するなど、プレイ時間・スキルともに廃ゲーマーだと指摘されたこともある。

 先日、彼女はにじさんじ内で催された『ポケモンユナイト』大会にも参加していた。『LOL』と同じMOBAゲームとして非常に楽しんでいるようで、「ポケモンユナイト面白すぎてLOLの休憩に永遠にできる」とツイートするなど、「好きなゲームを徹底的にやりこむ」ゲーマーとしての顔を見せている。

 明るく振舞う彼女のこれまでを振り返るとき、どうしても避けて通れないのが「別れ」である。自身と同じくデビューした同期の久遠千歳、同じ絵師がママであることをきっかけに「がぶりえら」などでコラボ配信をした御伽原江良と、童田はこれまで自身にとっての大切な存在と、二度に渡る別れを経験しているのだ。

 特に御伽原江良に関しては、「実質な同期のような存在だった」「江良ちゃんがいたことで童田が救われたこともたくさんあった」と感謝を述べ、ツイッターのヘッダー画像が童田&御伽原の2人が描かれたイラストであったことについても、「彼女がいたことを絶対に忘れたくない。ヘッダー画像を今後も変えることは絶対にない」と断言している。

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