南條愛乃「同じ思い出が共有される」 FF14トークで宇多丸とオンラインゲームの真髄を語る

 7月12日放送の『ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』(TBSラジオ)に、「fripSide」のボーカルで声優の南條愛乃がゲスト出演。番組コンセプトの「新旧問わずゲーム作品の魅力や思い出を語り尽くす」にピッタリなゲームトークが約30分間にわたって繰り広げられた。

 南條愛乃と言えば、『ラブライブ!』の絢瀬絵里、『戦記絶唱シンフォギアAXZ』の月読調など数多くの人気アニメ作品で個性的なキャラクターを演じる声優のほか、音楽ユニットでその歌唱力を発揮するアーティストでもある。ファンから「ナンス」の愛称で親しまれている南條とビデオゲームとの出会いは、一体いつ頃だったのか。番組序盤では、宇多丸の「ゲームとの出会いはいつ?」の質問を皮切りに、ゲームの思い出トークが展開された。

 物心ついた時期から既に色んなゲーム機が置いてあった南條家は、比較的ゲームに寛容な家庭であったようだ。「父親がゲームハード好きだった」と番組序盤で語った南條は、毎回メモリーカードがないままセガサターン版『魔法騎士レイアース』(セガ)をプレイしたり、『ファイナルファンタジー9』(スクウェア・エニックス)でエンディングを繰り返し見るためにビデオデッキでゲーム画面の録画を試みたりと、そのユーモアな一面が垣間見えるエピソードを披露した。

 そんな過去のゲームトークを経て、南條が「現在も腰を据えて遊んでいるゲーム」と挙げたのが、『ファイナルファンタジー14』(スクウェア・エニックス)である。2010年にサービス開始となったFF14は、FFシリーズのナンバリングタイトルに属しているが、オンライン機能に特化した作品だ。基本的にはFFシリーズ全般に見られるテイストを継承しつつも、多人数でのマルチプレイを想定した作りとなっており、2013年8月にはゲームシステムの大幅な見直しを図った最新バージョン『ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』がスタート。また2017年4月から6月まで、FF14を通して現実世界における父と息子の暖かな絆を描いたテレビドラマ『ファイナルファンタジー14 光のお父さん』も放映された。

 番組も中盤に差し掛かった頃、話題は南條がFF14を始めたきっかけに移っていた。新生エオルゼアになってからプレイを始めた南條は、オンライン性が強いゲーム内容に関して「知らない人とパーティーを組んだりするのが新鮮に感じた」とコメント。FF14はシングルプレイでもゲームは進められるが、高難易度クエストに挑む際はやはりパーティープレイが推奨される。加えて各ジョブは攻撃を引きつける、回復作業に専念するといった具合に役割が区別されており、適度なコミュニケーションが必要な場面も多い。こうしたゲーム内システムから浮かび上がる「人と人の関わり合い」について、南條は体験談を交えながら「本当の優しい人もいれば、自分の利益を追求する人もいて、そういうのが楽しかった」と述べた。この話を耳にした宇多丸も「ゲームプレイに人柄が出る」と返し、両者のオンラインゲームに対する見解が示された。

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