大阪☆春夏秋冬が語る、波乱万丈のキャリアから生まれた強さ「“てっぺん”を目指すことは譲れない」

大阪☆春夏秋冬、グループの強み

「歌詞の『...』の部分も想像しながら聴いてほしい」(RUNA)

ーー「See you again」は切ないメロディが印象的な楽曲です。

RUNA:この曲はいつも大阪☆春夏秋冬を支えてくださっているファンの方、aKind(=大阪☆春夏秋冬ファンの総称)への感謝の気持ちが込められています。ライブみたいに楽しい時間って、一瞬で終わっちゃうじゃないですか。なので、「またいつか会おうね」っていう約束の気持ちを込めた楽曲になっています。歌詞についても、メンバーでミーティングしたときにすごく盛り上がったんですよ。<願いを込めて...>ってフレーズの「...」の部分にはどういう思いが込められているんだろう? とか。そこも、歌詞を見て想像しながら聴いてほしいですね。

ーーどこか懐かしさを感じさせる曲でもありますよね。

RUNA:そうなんです。私も初めて聴く曲なのにどこか懐かしい曲やな、というのが第一印象でした。聴く人の大切な人やしばらく会っていない人を思い浮かべながら聴いてもらいたいなって思います。

ーーそこが懐かしさにつながっているのかもしれませんね。続く「手紙」は、本作唯一のバラードナンバーです。

ANNA:ほかの曲と比べると、歌詞の文字数が圧倒的に少ないんですよ。なので、言葉一つひとつにいろんな気持ちを込めて作りました。この歌詞は親に対しての手紙とも取れるし、、ほかにも親から子どもへの手紙やったり、幼馴染やおじいちゃん、おばあちゃんとか、聴き手によって思い浮かべる人物がさまざまだと思うんですね。しかも歌詞自体が手紙そのものなので、CDを聴いたあとにもう一回、ほんまに手紙を読むように、歌詞をなぞって読んでいただきたいです。

EON:最後の<遠くから 想ってくれたら>というフレーズ、最初は「想ってくれたらいいな」だったんですけど、あえて「いいな」を抜いたんです。

MAINA:「いいな」を付けたほうがいいんじゃないか? と話し合ったんですけど、その手紙が届いたかどうかもわからないし、心の中で書いた手紙かもしれない。でも心のどこかで「いいな」と思っている、そういう言葉に出さない「いいな」なんじゃないかなと。そういう微妙なニュアンスにも強くこだわりました。あと、普通は生ドラムをレコーディングしてから私の歌をレコーディングするんですけど、この曲だけは私の歌を先に録ってから、歌に合わせて生ドラムをレコーディングして下さったそうです。だから、楽器も歌っているように聴こえるんじゃないかな。

ANNA:自分も大切な人や身近にいる人に手紙を書いてみようかな、と思ってもらえるような1曲になってほしいです。

ーーメールやLINEじゃなくて、手紙というのがまた良いですよね。言葉に対する重みが全然違いますし。

MAINA:しかも敬語なんですよね。

YUNA:緊張してるんやろうなっていうのが、言葉から感じられたり。

EON:そこに味があるんですよね。

「過去があるから今があるっていうことを伝える歌詞」(EON)

ーー10曲目は、すでにライブでも披露済みの「ROCK SHOW」。

YUNA:この曲は歌詞に尽きますね。<一度きりの人生を 楽しんだモン勝ちです>っていう、自分たちの今を届けているような、素の部分を表した内容です。振り付けでもエアギターを弾いたり、エアドラムを叩いたりしていて、自分たちも自然と笑顔でパフォーマンスできる、そんな楽しい曲なんです。特にCメロの<雑音だらけの~>ってパートのメロディがめちゃめちゃ良くて、グッとくるんですよ。これから大阪☆春夏秋冬のライブでアンセムになるんじゃないかな。

MAINA:ちなみに、振り付けは私の弟が付けました。

YUNA:そう! 天才です。

MANA:ワンマンライブのオープニングでダンスをすることが多いんですけど、その振り付けや音楽を作ってくれる、多才な弟くんなんです。

YUNA:あと、この曲はタイトルが「ロックしよう」とかかってるんですよ(笑)。

MANA:ちなみに、<One two three For my dream>ってフレーズも、4の「Four」じゃなくて「~のため」の「For」を使っているんです。あえて夢のための「For」にしているところがすごく好きで、夢に向かって駆け上がっていくぞっていう強い気持ちが込められています。

ーーそして、アルバムは「PLAYER」でしっとりと締めくくられます。

YUNA:この曲は、今までの大阪☆春夏秋冬にはなかったタイプの曲で、歌詞でも「この世界は生まれたときからすべてが舞台で、誰でも主役になれるし、自分自身が唯一無二の主役なんだ。自分が思うがまま、ありのままに生きてほしい」と歌っています。すごく良い曲で、私たち自身も勇気づけられるし、これこそいろんな世代の人に聴いてほしいです。

MAINA:あと、歌詞に<C'mon>と<new me>ってワードが入ってるんですよ。

ーー過去の大阪☆春夏秋冬の楽曲名ですね。

EON:過去があるから今があるっていうことを、そういう部分でも伝える歌詞なんですよね。アルバムの最後にめっちゃぴったりやなって思います。

「“てっぺん”を目指すことだけは絶対に譲れない」(YUNA)

ーー4月から定期公演も始まり、6月には待望のフルアルバム発売。今は物事がすごく順調に進んでいる印象がありますが、グループとして今後どうなっていきたいか、そのビジョンはすでに固まっていますか?

YUNA:大阪☆春夏秋冬で目指す位置とか、そういう目標については常に話し合っていて。個々の課題はそれぞれあるとは思うんですけど、グループとしては「“てっぺん”を目指す」という目標があって、そこは絶対に譲れないですね。

ーーその“てっぺん”とは、具体的にはどういうものなんでしょう?

MAINA:世界。

ーーおおっ! 日本を飛び出して。

MAINA:音楽は国境を超えていくと思っていて。私たちの音楽で世界中の人々の心を動かしたいというのが、私たちにとっての“てっぺん”の意味なのかもしれません。

MANA:それも、特定のジャンルの中で“てっぺん”を獲るのではなくて。大阪☆春夏秋冬はどこのジャンルにも属しているようでどのジャンルにも属さない、唯一無二の存在として音楽を世界に届けていけたらいいなと思います。

ANNA:言葉が通じることに越したことはないですけど、音楽のすごさって言葉がわからなくても心を動かされたり、聴いたらやる気が出たり、自分が悲しいときに悲しみに浸れたりするところだと思うので、そうやって音楽を通して皆さんの心に寄り添えていけたらいいなと。

MAINA:世界を目指すからこそ、衣装も和だったり。

YUNA:そこに日本の良さを残しつつ、世界に伝えていけたらいいなと思います。

ーー日本人のアイデンティティをしっかり保ちつつ、それで外に出ていく。それって簡単なようですごく難しいことですよね。

MAINA:はい。でも、絶対にやり遂げたいし、叶えたいですね。

ANNA:でも、焦りは禁物やなと思っていて。飛ばしすぎると予期せぬところでつまずいてしまうかもしれないので、そこは一歩ずつ着実に進んでいけたらいいなと思います。

(取材・文=西廣智一/写真=三橋優美子)

■リリース情報
メジャー1stフルアルバム『SSFW』
2018年6月12日(火)発売
CD+DVD(スマプラミュージック&ムービー対応)¥3,704+税
CD+Blu-ray(スマプラミュージック&ムービー対応)¥4,630+税
CDのみ(スマプラミュージック対応)¥2,778+税

<CD収録内容> 
1.SSFW
2.Evolution
3.Travelin'Travelin'
4.世界には僕らだけ
5.シーズンズ
6.ローリングストーン
7.SPARK!
8.See you again
9.手紙
10.ROCK SHOW
11.PLAYER

<DVD収録内容>
2018.01.13「東京進行大作戦~進撃のしゅかしゅん Vol.1~」@新宿BLAZE
・SPARK!  (LIVE VIDEO)
・C’mon!  (LIVE VIDEO)
・Let you fly  (LIVE VIDEO)
・Stay  (LIVE VIDEO)
・Travelin’Travelin’ (LIVE VIDEO)

・LIVE 密着FILM(メンバーインタビュー&OFF SHOT MOVIE)

<Blu-ray収録内容>
・Travelin’Travelin’ (MUSIC VIDEO)
・SPARK! (MUSIC VIDEO)
・世界には僕らだけ (MUSIC VIDEO)
・世界には僕らだけ (OFF SHOT MOVIE)
・1st FULL ALBUM「SSFW」メンバーインタビュー

■ワンマンライブ情報
2018年6月16日(土) 東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA(14:30開演/18:30開演の2回まわし)
2018年6月24日(日) 沖縄・桜坂セントラル
2018年7月14日(土) 大阪・ESAKAMUSE
2018年7月15日(日) 大阪・ESAKAMUSE
2018年7月22日(日) 東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA(14:30開演/18:30開演の2回まわし)
2018年8月19日(日) 東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA

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<応募締切>
2018年6月24日(日)まで

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