KinKi Kids 堂本剛、楽曲制作で意識していること “アート的な感覚”から探る

「“彼は一体何を歌ってるんだ?”ぐらいの方がいいなぁ」

 KinKi Kids 堂本剛の素顔に迫るドキュメンタリー番組『堂本剛の素』。第4回となる“「つくりかた」後編”が、5月4日より動画配信サービスGYAO!にて配信されている。今年2月に、ファッションブランド“ATSUSHI NAKASHIMA”が、ミラノで2018-19年秋冬コレクションを発表した際に、剛のソロプロジェクトであるENDRECHERIとコラボ。ランウェイミュージックを剛が作曲した。第4回では、そんなミラノコレクションの舞台裏エピソードや、剛が自身の楽曲を制作する際に意識していることなどが語られた。

 今年2月に都内某スタジオにて行われた、ENDRECHERIが5月2日にリリースしたニューアルバム『HYBRID FUNK』のトラックダウン作業。トラックダウンとは、複数のチャンネルに録音された音源の音質や抑揚を決める最終調整の作業のことである。剛自身が作業に立ち会い、曲の方向性を決めていく。「キレイに整えないようにいつもミックスするんですよ」とレコーディングする際に気をつけていることを語る剛は、聴いた時に永遠に“?”が浮かぶような曲を作るのが好きだと口にする。続けて「丁寧なことは一切しないっていう。“彼は一体何を歌ってるんだ?”ぐらいの方がいいなぁ」と自身の楽曲に対する思いを打ち明けた。

 しかし、「だからと言ってわざと変なものを作ってやろうとは思っていない」という。「要は知識とか作法とか段取りは無視して感覚で作っちゃってるから、みんな初めて聴いた時にちょっと脳みそバグるみたいな感じになって。それで癖になる人は入ってくるんですけど」と自身の感性を信じ自由に発想するからこそ、剛にしか作れない不思議な楽曲を生み出していると説明。「雑でいいんでしょうね。結局はね」と荒削りだからこその良さがあると主張する剛は、「ただあざとくてオシャレでカッコよかったら、ちょっとなっていう……。やったら潔い方がカッコいい気がする」と持論を述べる。“あざとい”のは、「こう聴けよ」と聴き方を束縛しているようで嫌いなんだとか。

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