Kis-My-Ft2、ドラマを通じて全員が輝く 主演と主題歌で絆みせる『◯◯な人の末路』

 Kis-My-Ft2・横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永主演ドラマ『◯◯な人の末路』(日本テレビ系)が、4月23日からスタートした。Kis-My-Ft2の派生ユニット・舞祭組としても活躍する4人は、それぞれ人生の転機を迎える29歳の男性を演じる。横尾は「仮想通貨で思わず大金を手に入れちゃった人」、千賀は「事故物件を借りちゃった人」、二階堂は「田舎でのんびり暮らしたいと思った人」、宮田は「日本一顧客思いのクリーニング店を経営する人」だ。

 基本的に一話完結のドラマで、第一話は「4人がそれぞれの選択をしてどうなるか」のイントロダクション。仮想通貨を購入するか、事故物件を借りるか、田舎に引っ越すか、クリーニング店を継ぐか、4人が悩むというストーリーだった。そして第二話で描かれたのは、横尾の「仮想通貨で思わず大金を手に入れちゃった人」の末路。仮想通貨で約1億円を手に入れた横尾演じる戸塚賢太。その事実を知った両親も婚約者も徐々に賢太に集まるようになっていってしまう……というオチだ。

 二話までを視聴して感じたのが、舞祭組それぞれのキャラにどことなく近しい役を演じているということ。例えば横尾であれば、相手を喜ばせたいと思う一方で、お金に目が眩むのは良くないという正義感を持っている部分だ。宮田は“顧客思い”つまりファン思いななところ、二階堂は弱音を吐きつつも懸命に頑張るところ、千賀は周りに持ち上げられて思い切った行動をするところ、とそれぞれ共通点があるように感じる。横尾以外の3人が今後どう描かれるのか、どんな姿を見せてくれるのか、第三話以降も目が離せない。

 こうしたストーリーも然ることながら、『◯◯な人の末路』のもう一つの注目ポイントは主題歌ではないだろうか。主題歌となっているのは、スペシャルシングル『You&Me』に収録されている「ZERO」。Kis-My-Ft2の北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太の三人が歌う「ZERO」は、一歩踏み出すことに勇気を持てたらと思う人たちへエールを贈る曲。公式サイトには「誰もが最高の輝きを放てるように!という願いが込められた楽曲です」とある。

 Kis-My-Ft2はこれまで舞祭組(横尾、宮田、二階堂、千賀)とまえあし(北山、藤ヶ谷、玉森)で“格差”があると言われていた。それを踏まえると、「ZERO」はドラマで活躍する舞祭組4人への餞の曲とも取れる。だが一方で、3月21日放送のラジオ番組『Kis-My-Ft2 キスマイRADIO』(文化放送)で「『◯◯な人の末路』は舞祭組主演というよりも、“Kis-My-Ft2の”横尾、宮田、二階堂、千賀が主演」と宮田と二階堂が語っていたことがあった。その言葉通り今作があくまでもKis-My-Ft2としての活動の一環とすれば、『◯◯な人の末路』は演技班・楽曲班に分かれた7人全員での活動とも考えることができる。「誰もが最高の輝きを放てるように」という願いは、「メンバー全員がドラマを通じてそれぞれ輝けるように」という意味なのかもしれない。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる