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5thシングル『Dear Teardrop』リリース記念特別対談(その2)

Mia REGINA×菊田大介(Elements Garden)対談 楽曲における“ライブ”の重要性とは?

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 2月28日に5thシングル『Dear Teardrop』をリリースした、アニソンボーカルユニット・Mia REGINA。リアルサウンドではこれを記念して過日、Mia REGINAの霧島若歌、ささかまリス子、上花楓裏とシングル表題曲の作詞家・こだまさおりの座談会を企画した。

 本特集はそのシングルリリース記念企画の第2弾。カップリング曲「DREAMER’S PAIN」の作曲家である菊田大介(Elements Garden)と、Mia REGINAの3人の座談会をお届けする。「DREAMER’S PAIN」は、切なくも甘酸っぱい恋の瞬間を切り取ったミディアムチューン「Dear Teardrop」から一転。まさに菊田大介ブランド、まさにElements Gardenブランドの名に恥じないハードでアップリフティングなメロディとアレンジに乗せて、若歌、リス子、楓裏が畑亜貴の紡ぐタフなリリックを聴く者に叩きつけてくる1曲だ。

 Mia REGINAが菊田の楽曲を歌うのは今回が初めて。菊田は実力派ボーカリストを前にいかなる思いで楽曲を提供したのか? はたまたMia REGINAの3人は名うてのアニソンクリエイターの楽曲をいかに歌いこなしたのか? 4人の言葉にぜひ耳を傾けてみてほしい。(成松哲)

「Mia REGINAじゃないと歌えない曲にしたかった」(菊田)

ーー先日のこだまさおりさんとの座談会のとき、Mia REGINAの皆さんは自身のことをアニソンヲタ、ゲームソングヲタだとおっしゃってました。

霧島若歌(以下、若歌):はい(笑)。

ーーそんなお三方から見て、菊田大介、ひいてはElements Gardenとはどういう存在ですか?

ささかまリス子(以下、リス子):神!(即答)。

若歌・上花楓裏(以下、楓裏):あはははは(笑)。

菊田大介(以下、菊田):僕、神だったのかあ……。うれしい限りです!

若歌:(歌詞カードのクレジットを指さしながら)「菊田大介(Elements Garden)」っていう字面のインパクトの強さたるや(笑)。

菊田:強いですか(笑)。

リス子:私たちアニソンのカバーライブなんかもやっていたので、菊田さんが作られた曲を歌うと私たちもテンションが上がるし、お客さんも盛り上がるしっていうことを経験として知ってますから。それにプライベートでアニソン縛りのカラオケをやると「あれっ、この曲も菊田さん、この曲も菊田さん」ってなりますし(笑)。

左から、菊田大介、こだまさおり、上花楓裏、ささかまリス子、霧島若歌。

ーー膨大なディスコグラフィをお持ちの方ですもんね。で、このたびそのディスコグラフィに追加されることになる「DREAMER’S PAIN」は菊田大介ブランドの曲であることは一聴すればわかるものの、他方、菊田さんが茅原実里さんやほかのアーティストに提供してきた楽曲とは明らかに違う。まさにMia REGINAの楽曲にもなっている。この「菊田大介の書いたMia REGINAの曲」として成立しているところにまず驚かされました。

菊田:アニメのサントラやキャラクターソングを手がける場合、そのアニメのプロジェクトが続く限り、継続的に仕事が舞い込んでくるんだけど、アーティストさんとのお仕事の場合は一期一会。Mia REGINAさんとお仕事をするのは今回限りになってしまうかもしれないんですよね。だからこそ自分の痕跡を残すというか、自分がアーティストさんに対して提案できることを模索したいし、自分が曲を書いたことをきっかけにアーティストさんになにか変化が起きるといいなと思っているんです。特にMia REGINAさんは今までの曲を聴かせてもらうと、いろんなジャンルの楽曲を歌っていた。なので「あっ、これはなんでもアリだな」「なら自分らしさを全開にしようかな」ということで、とにかくライブで映える曲……疾走感があって、メンバーもお客さんも盛り上がる曲にしたいな、という意図のもと作ったのがこの「DREAMER’S PAIN」なんです。

ーー一方“Mia REGINAの曲だからこそ”趣向を凝らしたポイントは?

菊田:歌割りですね。Mia REGINAさんは3人いるわけですから。3人ってすごくスリリングなバランスだと思うんですよ。これが4〜5人組になると、そのうち1人がちょっとダンスや歌をサボっても大丈夫みたいなところがあるじゃないですか。「今は私、歌わなくてもバレないかな?」みたいな(笑)。

若歌・リス子・楓裏:ふふふふふ(笑)。

菊田:そういうグループの面白さは面白さであるんだけど、3人の場合は誰か1人が欠ければ絶対に目立つし、誰か1人になにか起きれば、グループ全体に如実に波及する。本当に微妙なバランスだと思うんです。

ーー逆にいえば、1人がプラス方向に向かえば、前向きなケミストリーも起きやすい?

菊田:そうですね。だから絶妙なバランスで3人のボーカルが掛け合って、しかもそれぞれに見せ場がちゃんとあるメロディを作りたかった。これは今思えばって話ですけど、「3人であるということを改めて提示したい」という裏テーマはあったのかもしれないですね。

ーーおっしゃるとおり、この曲の掛け合いってホントにド派手ですよね。高速BPMの中、1小節ずつボーカルを回すものはもちろん、1小節の頭2拍は1人が歌って、お尻の2拍は別の1人が歌うみたいな掛け合いもある。

菊田:これはこの曲に限った話ではないんですが、お客さんにスゴいと思わせる曲、お客さんを圧倒する曲にしたいなっていう思いがありました。結果、かなり攻めた曲になったので、もし歌うのが大変だったなら、そこについてはただただ申し訳ないって感じではあるんですけど(笑)。

リス子:でも、私たちも掛け合いがあったほうがテンションが上がりますから。

若歌:「DREAMER’S PAIN」の掛け合いって、サビに向かってどんどん盛り上げていくような掛け合いだから、歌っている私たちもテンションが上がっちゃって。レコーディングはすごく楽しかったです。

菊田:僕はスケジュールの都合で楓裏さんのレコーディングにしか立ち会えなかったんですが、レコーディングの段階ではまだ歌のパート割りは決まってなかったですよね?

楓裏:はい。

菊田:だから3人とも全パートを歌ったんですよね? しかもこの曲、ハモリも多いんですよ。だから皆さん、すごい量歌っている。

リス子:でもやっぱり楽しかったですよ。譜面を見た瞬間も「ああ、ここは掛け合いですね」って感じになりましたから(笑)。しかも掛け合いがちゃんと3パートに分かれていたから、さっきおっしゃっていた通り「3人組ならではの曲」「Mia REGINAの曲」って感じがしてすごくうれしかった。3人であることを本当にわかってくださっているんだなって。

菊田:複数人で歌う曲にはいろんな考え方があって、全員がユニゾンで歌うスタイルはスタイルで魅力的だったりはするんですけど、今回はそれはあんまり面白くないな、と思ったんですよね。皆さんの過去の曲を聴いて「3人とも歌唱力高いな」と思ったし、ライブの経験が豊富なのも知っていたから。それならメンバーそれぞれのいいところを引き出したほうが面白い。そういう意味での「Mia REGINAじゃないと歌えない曲」にしたかったんです。

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