>  >  > Beverlyの歌にあるスペシャルな魅力を考察

Beverlyの歌声に宿るスペシャルな魅力ーーシンガーとしての対応力と熱意を読み解く 

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 10月から地上波でも放映されるようになった野島伸司脚本による連続ドラマ『パパ活』(dTV・FODでは6月に配信開始。好評だったためフジテレビでの放送が始まった)。その主題歌「Unchain My Heart」を歌っているのは、「規格外の歌唱力」「今、最も勢いのある新時代の歌姫」と言われる実力派シンガー、Beverlyだ。彼女が主題歌を担当したドラマはこれが3作目。まずdTVのオリジナルショートドラマ『キス×kiss×キス』。今年1月から配信が始まったその番組の主題歌「Just once again」は切ないバラードで、見た人・聴いた人をキュンとさせた。続いて4月から6月まで放送された小栗旬と西島秀俊初共演の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(カンテレ・フジテレビ系)。まだその名前が世に知られていない段階での大抜擢であり、「この主題歌を歌っているのは一体誰なんだ?!」「日本人アーティストなのか、海外アーティストなのか」と世間をざわつかせた。自分が初めてBeverlyの歌を聴いたのもその曲「I need your love」で、スリリングな曲のムードがドラマ内容に合っていたし、何よりサビ部分の力強いハイトーンボイスが鮮烈だった。「誰なんだ、この女性」とすぐにクレジットを追いかけたことを覚えている。因みに同ドラマの挿入歌「Empty」はハードボイルドな雰囲気にマッチした哀愁漂うバラードで、これもドラマのトーンにピッタリだった。そして現在放映中の『パパ活』だ。この先の展開にドキドキする場面で流れる「Unchain My Heart」はMISIA作品をプロデュースしていた島野聡が作曲やアレンジを手掛けたミッド・バラードで、主人公のギリギリの心理状態や胸の痛みがもの悲しいトーンの歌声によってリアルに表現されたもの。ドラマを見た人がBeverlyの主題歌に気持ちを重ねるのは必至であり、間違いなく彼女の名前と歌声はさらに多くの人に記憶されることとなるはずだ。

 ドラマのほかにも、「Sing my soul」が日テレ RESORT seazoo2017のイメージソングとして使われたり。「Tell Me Baby」がカラオケボイスドリンクのCMに使われたり。「Never Ever」がテレビ東京系列『たけしのニッポンのミカタ!』のエンディングテーマ曲に使われたり。Beverlyが日本での活動を本格化させた今年に入ってからだけでも、こうして様々な番組やCMなどに彼女の歌が使われているわけだが、それは一体どうしてなのか。単にエイベックスの宣伝力が強いというだけではない、その歌声そのものが持つ強い力があるはずなのだ。じゃあ、それはなんなのか。彼女にしかないスペシャルな魅力、特性とはどういうものなのか。それを考察してみたい。

 まずは彼女のプロフィール的なところを記しておこう。Beverlyは1994年6月20日、フィリピンのカランバシティー生まれ。ビヨンセやホイットニー・ヒューストンに影響を受けてシンガーを志した。ボイスレッスンに通って歌唱力を磨き、2013年7月にはアメリカの「World Championship of Performing Arts」でボーカリスト・パフォーマンス最優秀賞を受賞。翌2014年2月にフィリピンの「National Commission for Culture and the Arts」で“Harvest of Honors”賞を受賞し、さらに同年9月には「A Song of Praise Music Festival Year 3」で最優秀演出賞を受賞した。その後彼女は、フィリピンの有名作曲家であるベニー・サトルノ氏に師事。本格的な歌唱トレーニングを重ねたのち、2016年に日本に移住した。

 エイベックス主催『a-nation』のシューティングアクトに抜擢されたのは2016年8月のこと。そして同年11月にリリースされたディズニーのコンピレーションアルバム『Disney Magical Pop Christmas』(フレッシュな注目新人たちがディズニーの名曲を歌ったもの)に3曲で参加し、12月には自身名義の初作品『Tell Me Baby EP』を配信リリース。2017年に入ると先の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』主題歌「I need your love」で着火し、そのインパクトが功を奏して5月リリースの1stアルバム『AWESOME』はたちまち5万枚を超えるヒットに。7月には「レコチョク 上半期ランキング2017」新人アーティストランキング1位を受賞し、8月にはなんとアリアナ・グランデの来日公演『デンジャラス・ウーマン・ツアー』のサポートアクトに抜擢されて大勢の観客たちに力強いパフォーマンスを印象づけたのだった。

 さらに、9月には小室哲哉と浅倉大介の新ユニットPANDORAにフィーチャリングボーカルで参加。EDM調のその曲「Be The One」は『仮面ライダービルド』の主題歌となり、一段とファン層が広がることに。10月には2016年に続いて再びディズニー楽曲のコンピレーション盤『Thank You Disney』にも参加した。また11月15日に発売となる村上佳祐のアルバム『Beautiful Mind』で、そのうちの1曲「RED」を村上とデュエット。まさに引く手あまたの状態であり、しかもそのジャンルと参加の仕方が非常に多様であることが面白い。加えて書いておくと、これまでBeverlyは実に様々なイベントやフェスに出演。大規模な音楽フェスもあるが、例えば神宮外苑花火大会、みなと横浜ゆかた祭り、名古屋城夏祭りといった「お祭り」にもフットワーク軽く出演し、どこでも必ず最大限に気持ちのこもった歌唱を披露している。

Beverly – Sing my soul[YouTube Music Sessions]

      

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