木村拓哉&中居正広、ラジオ選曲にこめた“新しい地図”へのメッセージとは?

 「言葉で言うと、それぞれの価値観があると思うんで。言葉よりも態度で示すっていうのがいいんじゃないかな。悩んで、踏ん張って、自分のペースで始めましょう……『はじまりのうた』!」9月22日、『木村拓哉のWhat's UP SMAP!』(TOKYO FM)で、木村拓哉がこんなトークを展開した。

 9月22日は、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3名が新プロジェクト・新しい地図をスタートさせた日。まさに、“はじまり”のタイミングで、この曲をセレクトしたのは、どんな意図があったのだろうか。少なくともファンには長年共に歩んできた3人へのエールとして映ったはずだ。

 昨年から報道されてきたSMAPの解散騒動。その背景がメンバーの口から、直接的な言葉で語られることはなかった。その理由は、この“言葉だとそれぞれの価値観がある”だったのかもしれない。だからこそ、心情を反映した楽曲を流すというのが“態度で示している”のではないか。もちろん木村の番組では、SMAP以外の曲を流すこともある。海外の楽曲を含め、多くの選択肢の中から選ばれる1曲。特別な意味を見出したくなってしまうのが、ファン心理というものだ。

 3人がジャニーズ事務所を退所した9月8日の放送回も、木村はSMAPの楽曲「This is love」を流した。「This is love」の歌詞、<愛の唄で君を送り出すんだ>とは、まさにそのまま仲間たちの旅立ちを想っての選曲に聞こえる。そして、番組のラストには「前に!」が流れた。<前に 前に 空の彼方 僕らもっともっと飛べるよ>。9月22日に開設された新しい地図のトップページには、一面の青空が広がっている。

 そして、同じく3人を見送る形になった中居正広も、ラジオ『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)で意味深な選曲を見せている。9月23日放送回では、冒頭からバイクのトークを披露し、尾崎豊の「15の夜」へ。ちょうど同時刻、テレビでは香取がMCを務める『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)の最終回がオンエアされているタイミングだった。

 <誰にも縛られたくないと/逃げ込んだこの夜に/自由になれた気がした>の歌詞は、新しい地図のメッセージムービーにある「逃げよう。自分を縛りつけるものから」と、共鳴しているようではないか。さらに、「15の夜」は、アルバム『十七歳の地図』に収録されている楽曲であることも、新しい地図を彷彿とさせる。

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