>  > naNami、アニソンカバーで描いた新たな夢

カバーアルバム『この歌がいつか誰かの決心になりますように』インタビュー

naNamiが語る、アニソンカバーを通じて描いた“新たな夢”「名曲と呼ばれるような曲を書きたい」

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 “naNami”とは、シンガー・ソングライター“ななみ”がカバー曲を唄う際の別名義。その最初のアルバムとしてリリースされるのが『この歌がいつか誰かの決心になりますように』である。10曲すべてがアニメソングの名曲で、それもエンディング曲ばかり。こうしたカバー作が生まれた背景には、昨年彼女が『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』で「Next 2 U-eUC-」を唄ったことがあるに違いない。

 と、ここまではそう意外でもないのだが、その歌がどれもじつにしっとりと、メロウに、優しく唄われていることには驚くしかない。彼女と言えば自分の存在をすべて懸けるかのように歌に向かってきたアーティストで、そこでは感情を振り絞るように唄う瞬間が多々あった。それがこのnaNamiとしての作品では、聴く者の心を静かに癒すような歌を聴かせているのだ。

 では、このカバーアルバムにはどんな意図があるのか。そして今、ななみは何を考え、何を感じ、どこへ向かおうとしているのか。ひさしぶりに会った彼女はとても朗らかな、いい表情で迎えてくれた。(青木優)

「自分を示せるような年代のアニメソングを選んだ」

ーーまず、このカバーアルバムの企画はどんなふうに始まったんですか?

naNami:『ガンダム』で唄わせていただいたことで、カバーというか、誰かの歌を唄うことで新しい発見になることがたくさんあって。この作品の前に『デルフィニア戦記』という舞台の曲も唄わせていただいたんですけど、カバーをすることで“ななみ”をみなさんに知っていただけるんじゃないかなという気持ちも込めて、作りました。

ーーそうだったんですね。他の方の曲を唄うことで、どんな発見がありました?

naNami:このアルバムも名曲と言われている曲たちがひとつになってるんですけど、名曲って、すぐ覚えられるんですよ。この中には知らない曲もあったんですけど、練習しても、すぐに口ずさめるんです。それは素晴らしいことだな、と思って。とくにアニメの曲というのもあるし、お子さんでもすぐに唄えそうというか。そう思うと、自分の曲作りの勉強にもなりましたね。ボーカルだけでの表現というか、声だけで自分を示さなきゃいけないという行程には学ぶことがたくさんありました。

ーーなるほど。では、その名曲をアニメソングで統一したのは?

naNami:それはやっぱり『ガンダム』の曲を唄わせていただいたことがありましたね。だから、その時に応援してくださったり、知ってくださったみなさまに続けて自分を示せるような年代のアニメソングを選ばせていただきました。それに自分自身アニメが好きというのが強かったですね。

ーーそう、懐かしい曲が多いですよね。この選曲はどんなふうに進めていったんですか?

naNami:知ってる曲がほとんどなんですけど、たとえば『ルパン』の曲は知ってるけど、「炎のたからもの」は劇場版の曲なので知らなかった、といった曲もありました。全体としては、スタッフみんなで知ってるアニメを持ち寄って、その曲を聴いた時に、自分がカバーすることに意味がある曲がいいなと思いましたね。で、一番最初に「自分が今まで伝えてきた感動だったり、涙というものが表現できるカバーアルバムにしたいんです」という話はしていて。それで曲を選んでいったら、バラードも多くなって。「じゃあエンディングばかりにしてしまっていいんじゃないか」という感じになりましたね。

ーー自然とそうなっていったんですね。naNamiさんが唄いたかった曲、とくに思い出や思い入れがある曲はありますか?

naNami:2曲目の「secret base ~君がくれたもの~」ですね。これはもともとドラマの『キッズ・ウォー』の曲で、たぶんみなさんアニメソングというイメージではないと思うんですけど、私の年代がすごく大好きな『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』というアニメでも使われていたんですよ。ほかのアニメはリアルタイムでは見れていないんですけど、「君が~」は唯一自分がリアルタイムで見ていたアニメなので、思い出としてはこの曲が一番ありますね。だって「やつらの足音のバラード」(『はじめ人間ギャートルズ』エンディング曲)とか、けっこう昔ですよね? 1970年代とか。

ーーそうですね、僕もnaNamiさんがリアルタイムで聴いたのはこの曲ぐらいだろうなと思ってたんですよ。まあ「はじめてのチュウ」(『キテレツ大百科』エンディング曲)とか「想い出がいっぱい」(『みゆき』エンディング曲)は今でも聴く機会が多いでしょうけどね。

naNami:それこそ「想い出がいっぱい」も「夢を信じて」(『ドラゴンクエスト』第1期エンディング曲)も、アニメの歌ではなく、H2Oさんや徳永英明さんの名曲だと思ってました。「昔って、こんなにアニメソングをアーティストが唄っていたんだ?」ってビックリしましたね。今は声優さんが唄われてたりして、アニソンというジャンルがあったりしますからね。私みたいにアニメ自体を知らない若い人もいると思うんですけど、そういう方々にも楽曲の良さを知っていただきたいと思います。

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