>  > Anly、1stALに込めた“デビュー以降の経験値”

1stフルアルバム『anly one』リリースインタビュー

Anlyが1stアルバムに込めた、デビュー以降の経験値「自分の声に対する“好き度”が上がった」

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 シンガーソングライターのAnlyが、1stフルアルバム『anly one』を完成させた。デビュー曲「太陽に笑え」、最新シングル曲「カラノココロ」、スキマスイッチとのコラボ—レション楽曲「この闇を照らす光のむこうに」などを含む本作は、彼女のルーツであるオーセンティックなロック、ブルースを軸にしながら、メジャーデビュー以降に身に着けた音楽スキルをふんだんに取り入れたバラエティ豊かな仕上がり。アーティストとしての核の部分、そして、間口の広いポップセンスがバランスよく融合した、理想的な1stアルバムと言えるだろう。

 今年1月に20歳になったAnly。シンガーソングライターとしてのポテンシャルを伸び伸びと発揮している彼女に、本作『anly one』の制作プロセス、メジャーデビューから1年半が経った現在の心境、今後の音楽的なビジョンなどについて聞いた。(森朋之)

「自分の声質にコンプレックスがあった」

ーーメジャーデビューから約1年半が経ちました。1stシングル『太陽に笑え』を聴くと、当時のことを思い出したりしますか?

Anly:そうですね。ただ、楽曲に対するイメージは変わってないんです。「太陽に笑え」を聴くと私自身も力が湧いてくるし、ライブで歌うと歌詞が胸に刺さってくるので。<泣いて 泣いて 喜べる日はまだ>という歌詞があるんですが、本当にその通りだなって思ったりしますからね。予想出来ないこともたくさんあるし……。

ーーメジャーデビュー以降、いろんな出来事がありましたからね。

Anly:はい。テレビの歌番組に出させてもらったり、スキマスイッチさんとコラボすることも、まったく想像していなかったので。思ってもみなかった未来だなって、とてもビックリしています。

ーーそして4月26日には1stアルバム『anly one』がリリースされます。Anlyさんの第一歩であると同時に、オンリーワンな存在であることを示す作品でもあると思いますが、手応えはどうですか?

Anly:自分らしいアルバムが出来たなって思いますね。デビュー曲から始まって、(地元の)伊江島のことを思って作ったフォーキーな曲(「Come back」)で終わるのも私らしいなって。このアルバム、じつはすごく長い時間をかけて作ってるんですよ。高校のとき、初めてAnlyとしてステージに上がったときから始まっているので。その後、いろんな人たちの縁が重なって、たくさんの音楽を吸収して、それが全部このアルバムに込められていて。アルバムを聴いていると、そのときどきの風景を思い出しますね。

ーーこれまでの音楽人生が込められた作品なんですね。アルバムのなかでいちばん古い曲はどれですか?

Anly:「Come back」だと思います。中学を卒業して、伊江島を出て沖縄本島で生活するようになって。やっぱり「島に帰りたいな」と思うこともあったし、そのときの気持ちを正直に歌ったのが「Come back」なんですよね。そのときは「同級生たちが、伊江島のことを思い出してくれたらいいな」と思って書いたんですけど、デビューしてからいろんな場所で歌っているうちに、聴いてくれた方が「自分の故郷を思い出した」「地元に帰りたくなりました」と言ってくれて。そういう曲になったことがすごく嬉しいし、アルバムにも欠かせない1曲ですね。成人式でもこの曲を歌ったんですよ、振袖を着て。みんながしっかり聴いてくれたのも嬉しかったですね。

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ーーAnlyさんの人生のルーツに根差した曲なのかもしれないですね。では、「この曲では新しいことが出来た」と思える楽曲は?

Anly:「カラノココロ」ですね。もともと私はロックやブルースが好きだったんですけど、東京に来てからいろんなアーティストの方と対バンさせてもらったり、いままで知らなかった音楽もたくさん教えてもらって。そういう経験が全部ミックスできたのが、「カラノココロ」じゃないかなって。言葉を詰め込んだ歌詞もそうだし、みんなで一緒に歌える部分を作ったり、ストリングスのフレーズも口ずさみやすくしたり、いろんなチャレンジが詰まってるんですよね。私のなかにあるものだけではなくて、スタッフの方やアレンジャーの方と話し合って、意見をぶつけ合いながら生まれた部分もあるし。この曲の制作を通して成長できたところもたくさんあります。

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ーー意見をぶつけることもあるんですか?

Anly:ありますね! 自分の頭のなかで鳴っているイメージをどう伝えたらいいか、いつも模索していて。ときどき「そうじゃなくて、こういう音がいいです」ということもあるんですよね。私が考えていることを汲み取って、「こういう音?」って提案してくださるアレンジャーの方ばかりなので、とても楽しく作業させてもらってます。

ーーアレンジのイメージを伝えるスキルも上がってきた?

Anly:そうですね。「この闇を照らす光のむこうに」の制作のときも、スキマスイッチのおふたりに「そういうときは、こういう言い方をしたらいいんじゃない?」っていろいろ教えていただいて、参考になることばっかりで。アレンジだけじゃなくて、「たくさんの人に当てはまる歌にするためには、こういう言葉の使い方もあるよ」という曲作りのことだったり、私の歌に関しても「すごくカッコいいから、自信を持って、思った通りに歌って」って言ってくれたり。自分から相談したわけではないんですけど、ずっと自分の声に自信が持てなかったから、それを感じ取ってくれたんだと思うんです。おかげで自分の声に対する“好き度”が上がりました。

ーー声に自信が持てなかったのは、どうしてなんですか?

Anly:自分の声質にコンプレックスがあったというか、「あの人みたいな声になりたい」と思うことがあったんですよ。「いいハスキー具合だな」とか「感情がよく出る声だな」とか。それは自分が持っている声をないがしろにしてることだと思うし、私の曲を聴いてくれる人に対しても失礼だなって思うんですけど、やっぱり人って、自分のことを真正面から肯定するのは難しいじゃないですか。

ーーそうですね、確かに。

Anly:私自身、常に劣等感やジェラシーと戦ってきたので……。でも、大先輩のスキマスイッチさんに「大丈夫、それでいいんだよ」って言ってもらって、とても救いになったんです。その後のレコーディングでも、以前より自由に歌えるようになったんですよ。「こういう感じで歌ったほうがいいかな」と悩むことがなくなったというか、あまり考え過ぎずに、そのときの気持ち、そのときのテンションで歌おうって。雰囲気作りも意識するようになりましたね。歌う曲に合わせて洋服を選んだり(笑)。

     
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