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AKB48は“グループ永続”をどう成し遂げるか? 向井地センター起用などから運営の動きを読む

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香月孝史
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 AKB48が6月1日に44thシングルをリリースし、同月18日には新潟・HARD OFF ECOスタジアム新潟で『AKB48 45thシングル 選抜総選挙』を開催する。

 『総選挙』の投票券が付く44thシングルでは、表題曲のセンターを向井地美音(AKB48)が初めて務めることが決定。ほかにも、樋渡結依(AKB48)、山田菜々美(AKB48)、後藤楽々(SKE48)、須藤凜々花(NMB48)、加藤美南(NGT48)、高倉萌香(NGT48)が初めて選抜メンバーとなり、宮崎美穂(AKB48)は21thシングル以来、大家志津香(AKB48)は34thシングル以来の選抜復帰を果たした。

 卒業メンバーを招集した43thシングル『君はメロディー』で、宮脇咲良(HKT48/AKB48)にバトンを託したかのように思えたAKB48の“世代交代”だったが、向井地を今回起用したことで、グループの今後にさらなるバリエーションが加わった。ライバルグループ・乃木坂46がその勢いを増しつづける一方、グループを牽引し続けた高橋みなみが卒業することで踊り場に差し掛かったように見えるAKB48は、今後どこへ向かうのだろうか。『「アイドル」の読み方: 混乱する「語り」を問う』の著者であり、AKB48グループに詳しいライターの香月孝史氏はまず、向井地の起用についてこう分析する。

「ここ数年、総選挙前のシングルは“多人数選抜”が慣例となっており、今回もそれにのっとった人数で、各グループから期待の若手をフックアップしています。2015年5月リリースの『僕たちは戦わない』では、これからAKB48を引っ張っていくであろう島崎遥香がセンターに据えられ、その後の『総選挙』で島崎自身が印象的なスピーチを行なうなど、グループ内のドラマへの導線になりました。今回の向井地は、かつて同じ子役出身の大島優子から指名を受けて『ヘビーローテーション』でセンターを務めるなど、かねてから注目されていた存在です」

 また同氏は、AKB48が今回、HKT48のメンバーである宮脇咲良ではなく、AKB48のメンバーとしてキャリアを積み上げてきた向井地を起用することに“グループを永続させようとする意志”を感じたという。

「これまでAKB48は、刺激的な選抜起用やセンターの抜擢などで、世間に大きなインパクトを与えてきました。『総選挙』というイベント自体、そもそもは過剰にも思えるほどの刺激だったはずです。そうした存在だったからこそ、少し前までAKBは“いつ終わるかわからないもの”でした。しかし、結成から10年が経過し、AKBという存在自体がアイドルシーンの“体制”として認知されています。劇薬であるはずの『総選挙』さえ恒例のイベントとしてメディア等でも自然に受け止められるようになった現在、それを超える刺激を求め続けると、グループは疲弊しきってしまいます。いつしかAKBという組織が当たり前に継続するようになっているなかで、次代のAKB48メンバーへとバトンを渡すような向井地のセンター起用は、そのAKB48の歴史を変わらず長くにわたって繋げていこうとする運営の意図がみえます」

     
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