三戸なつめ、劇画版MV公開 カワイイよりオモロイを貫く"歌手デビュー"異例の戦略とは
三戸なつめが4月8日にリリースするデビューシングル『前髪切りすぎた』より、表題曲の新たなMVを公開した。三戸なつめは『mina』『mer』『SEDA』『Zipper』などの、いわゆる青文字系ファッション雑誌で活躍している人気読者モデルで、前髪を短く切り揃えた独自のヘアースタイルがトレードマーク。『前髪切りすぎた』は中田ヤスタカ(CAPSULE)プロデュースのもと、きゃりーぱみゅぱみゅらを擁するASOBISYSTEMからリリースされるとあって、現在大きな注目を集めている。
これまで同曲のMVは複数本公開されており、それぞれ気鋭の映像作家が手がけてきた。狐の面を被った白装束の集団の中、三戸なつめが赤装束を身にまといダルマのかぶり物をして密祭のようなものを繰り広げる『前髪切りすぎた-ダルマ篇-』は、異空間演出家のコタケマンが監督。VHSで撮影したようなローファイな映像とアシッドなエフェクトが視覚を狂わせる『前髪切りすぎた-幻聴篇-』は、スタイリストとして活躍しながらアーティスト活動を続けるめりんぬが、個性的なルックスの男女二人組が教育番組風に体操などを繰り広げ、大胆に白菜をフィーチャーした『前髪切りすぎた-白菜篇-』は、大阪のアーティスト・神田旭莉がそれぞれ手がけている。子ども番組の昔話を彷彿とさせるクレイアニメで、三戸のおでこの活躍を描いた『前髪切りすぎた-おでこちゃん篇-』は、小田文子と高野真(まこねはん)によるアニメーションプロダクション・moogaboogaによる作品だ。
今回、公開された『前髪切りすぎた-落書き篇-』は、赤城乳業『BLACK』『ガツン、とみかん』『ドルチェTime』、キンチョウ『サンポール』、サノヤス造船『造船番長シリーズ』などのCMを手がけ、カンヌ国際広告祭やACC賞、ギャラクシー賞など、 国内外の賞を受賞してきたアートディレクター・CMプランナーの藤井亮氏が制作したもので、白壁の部屋で白のタートルネックを着た三戸なつめが歌う姿に、上から漫画風の絵を描きこんだ作品に仕上がっている。藤井亮氏によると、「やっぱりみんな、三戸ちゃんの顔が観たいだろうな~と思って、本人の顔がずーっと出っぱなしのMVにしました。撮影したのは最初から最後まで三戸ちゃんの顔のみ! そこに、ほんのちょっとだけ、ひどい絵を書き足してますが……。今回は同じ曲で複数本あるので、他のMVを観た人も飽きずに観れるように、マンガ仕立てに」と今作の意図について明かしている。