NEWS・加藤シゲアキの映画をJUMP・中島裕翔はどう演じるか 2人の共通点と表現の可能性

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小説家としても活躍する加藤シゲアキ。

 NEWSの加藤シゲアキが小説家デビューを飾った処女小説『ピンクとグレー』の映画化が決まった。2012年に発売され、累計発行部数は16万部。ベストセラーとして大きな話題にもなった作品だ。

 ネット上にある感想を見ると、「細かな伏線が人物のキャラクターを浮き彫りにしている」「久しぶりに小説を読む楽しさを感じた」など、アイドルが書いたという色眼鏡をかけずとも、ひとつの作品として多くの人の心を動かしていてることが伝わってくる。

 2人の若者が芸能界の荒波にもまれる青春ストーリーを、現役のアイドルが描くという今までにない展開に、多くのファンは驚いたはずだ。発表されたのは、NEWSとしての活動が波乱に満ちていた時期。描かれる主人公のリアルな心情や詳細な描写に、登場するキャラクターに実在するアイドルを当てはめて読んだという人もいるのではないだろうか。

 そんな話題作の主演に抜擢されたのは、加藤の後輩にあたるHey! Say! JUMPの中島裕翔だ。ドラマ『半沢直樹』や『水球ヤンキース』、『デート 〜恋とはどんなものかしら〜』などに出演し、俳優としての実力を身につけている中島にとって、映画初主演作となる。

 ジャニーズJr.時代、かわいらしいルックスで圧倒的な人気を得ていた中島。Hey! Say! JUMPが結成され、華々しくデビューしたときもセンターを務めていた。順風満帆に見えたアイドル人生だったが、次第に頭角を現してきた山田涼介にセンターを譲ることになる。20代になった今では互いに認め合える存在となった山田と中島だが、当時は同じグループ内でのライバルに複雑な感情を抱いていたという本音を、雑誌のインタビューなどで語っている。そうした葛藤を抱えた経験のある中島だからこそ、友人の成功に嫉妬や羨望の眼差しを向ける主人公・河田大貴を繊細に演じることができるのではないか。

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