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柴 那典がJ-POPのサウンド新潮流を分析

Sugar's Campaign、Shiggy Jr.、ORESAMA…“ブギーファンク”な次世代J-POP5選

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柴 那典
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 どうやらJ-POPの若手クリエイターたちの潮流の一つに、ブギーファンクのセンスがあるようだ。フェスやライヴに最適化したパンキッシュな縦ノリとは違う、かと言ってむせかえる汗の匂いがするソウルフルな70sディスコのこってりしたグルーヴ感とも違う。パトリース・ラッシェンの「Forgot Me Not」に代表されるような、80s初頭のキラキラしたディスコ/ブギー(エレクトロ・ファンク)の楽曲たち。そこにあったセンスをポスト・インターネット的な感性でアップデートしたようなテイストのポップソングが次々と生まれている。

 もともとはLAのトラックメイカーDâm-Funk(デイム・ファンク)を中心に、80sエレクトロ・ファンクの再解釈として広まった「ブギーファンク」。ダフト・パンクやファレル・ウィリアムスなどのディスコ・リバイバルの動きとリンクして、去年あたりから徐々に日本でもそういうテイストを持った楽曲が目立ち始めていたが、tofubeats のブレイクから「ディスコの神様 feat.藤井隆」で一気に流れが表面化。ここにきて、2015年のJ-POPシーンを担う有望なニューカマーが続々と登場してきている。この記事ではそんなグループを紹介していきたい。

Sugar's Campaign

Sugar's Campaign 『ネトカノ』 (Official Video)

 まず、現在勃興しているシーンの筆頭格に挙げられるのが、SPEEDSTAR RECORDSからメジャーデビューすることも決定したSugar's Campaignだろう。CDとしてパッケージリリースされた「ネトカノ」に続き、11月26日にリリースされた配信シングル「ホリデイ」も好評。シンセベースがうねるカラフルな派手でカラフルなダンス・チューンは、まさにディスコ/ブギーのテイストだ。

 「Avec Avec」ことTakuma Hosokawaと「seiho」ことSeiho Hayakawaの2人によるユニットの彼ら。プロフィールでも、岡村靖幸や久保田利伸からの影響を明かしている。つまり、彼らは「ファンクやブラックミュージックの持つポップネスをJ-POP化する」ことに確信的に取り組んでいる二人組。先鋭的なトラックを作る力量も兼ね備えているゆえ、そのポテンシャルはかなりのものだ。

Shiggy Jr.

Shiggy Jr. / LISTEN TO THE MUSIC

 今年メキメキと頭角を現してきた4人組ポップ・バンドShiggy Jr.も注目株だ。「ポップでポップなバンド」というキャッチコピーで、池田智子のヴォーカルのキュートな表現力とメロディのキャッチーな甘さが魅力の源泉。多彩な方向性を持つグループだが、アルバム『LISTEN TO THE MUSIC』では80'sディスコのテイストを吸収。バナナラマやカイリー・ミノーグのような往年のディスコヒットと、ジェシー・Jのような同時代のポップスを等距離で解釈していることが、他のグループにない独特のポップネスにつながっている。

vivid undress

vivid undress『パラレルワ』LIVE

 タワーレコード渋谷店独占販売の1stミニアルバム「ゼロ」が異例のロングセラーを続けているという5人組バンドvivid undressも面白い存在だ。紅一点のヴォーカリストkiilaを中心に集まり「下北沢発ガールズ・シティ・ポップ」というキャッチを掲げて活動を繰り広げている。バンドシーンで活動するゆえに邦楽ロックの雰囲気も色濃いが、ベースラインやメロディセンスにはアーバンなディスコ/ブギーのセンスを感じる。

     
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