後藤真希、電撃復帰の『テレ東音楽祭』と合わせて読みたい 著名人や評論家が語るモー娘。の魅力とは

 モーニング娘。'14(以下、モー娘。)が、6月26日18時半から放送予定の『テレ東 音楽祭(初)』(テレビ東京系)で、後藤真希や安倍なつみなどのOGを迎えたスペシャル編成で出演するという。

 2011年12月より無期限活動休止中だった後藤は、この番組で地上波番組に電撃復帰。歴代のモー娘。メンバーを加えた”モーニング娘。OG”の一員として登場し、代表曲である「LOVEマシーン」「ハッピーサマーウェディング」「恋愛レボリューション21」などを披露するという。現在は放送が終了してしまったが、彼女たちを誕生させた番組である『ASAYAN』がかつて同局の目玉番組であったことから、今回の企画は実現したと言えるかもしれない。このことに対し、後藤は「私の中でテレビ東京と言えば~、、、な、事が沢山ありすぎます笑 思い出が沢山あるって事がまず、素敵だなぁと、思う」と自身のブログで綴っている。

 リアルサウンドではモー娘。について、数々の分析記事や、著名人によるインタビューで、アイドルシーンにもたらした影響力や楽曲の魅力、再ブレイクの理由などを展開してきた。本稿では、その中から厳選された11記事を紹介したい。

楽曲分析、プロデューサー論、再ブレイクの理由.....評論家によるモー娘。分析

『LOVEマシーン』から『わがまま 気のまま 愛のジョーク』まで、これまでのモー娘。楽曲を分析

 また、ヒットメーカーとして数々の名曲を生み出してきた作曲家としても、つんく♂の存在は大きいといえる。『LOVEマシーン』以降に生まれた「はっちゃけ感=サビまでの聴かせ方」や、『One Two Three』から始まる現在のEDM路線、「Fm7 → Bb → Eb → Cm」というポップスの王道コード進行を久しぶりに使った『わがまま 気のまま 愛のジョーク』などに彼の作曲家としてのセンスが発揮されている。それらを踏まえて、コンセプト(大胆な試み)とそのための具体的な手法(細かな試行錯誤)を明確に定めて制作されているといった視点から、現役ミュージシャンの小林郁太氏が分析した記事がこちら。

モーニング娘。楽曲の進化史ーーメロディとリズムを自在に操る、つんく♂の作曲法を分析

「ブレずに活動を続けた」、「ハロプロに影響を受けたアイドルが増えた」ことで再ブレイク?

 モー娘。長くアイドル活動を続けてきたことにより、ジャニーズやK-POPなどのように、二世代・三世代に渡ったファン層を獲得した。このことについて、「ハロプロはハロプロとして、やるべきことをちゃんとやってきました。モーニング娘。が再評価されるのは当たり前かと思います」と語ったのは、アイドル専門ライターの岡島紳士氏。同氏に「ポスト戦国時代のアイドル」として、同グル―プの魅力について改めて分析してもらったのが下記の記事だ。

モーニング娘。の逆襲が始まった ハロプロ勢が再評価される理由

 また、放送作家のエドボル氏は、外から来たアイドルファンがモー娘。を"再発見"していることについて「ビートルズが再評価されるのと同じ」と語ってくれた。その理由について同氏は「一昔前のアイドルは、みんな90年台後半に活躍したSPEEDが好きだった。(中略)指原莉乃(20歳)あたりからが、2000年前後に大ブレイクを果たしたハロプロに憧れて育った世代で、みんな影響を受けている。その下のアイドルとなるとAKB世代で、今はまだローティーンというところでしょう。"僕が好きなあの子が好きなモーニング娘。"として、若いアイドルファンから新たに注目を集めている面もあると思います」と、近年のアイドルがモー娘。からの影響の上に成り立っているからこそだと述べた。

「モー娘。再評価の構造は、ビートルズ再評価と同じ」若いアイドルファンがハロプロにハマる理由

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