「一瞬の光を求めている」flumpool山村隆太が明かす、言葉との格闘5年間

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 デビュー5周年のflumpoolが、初のベストアルバム『The Best 2008-2014 「MONUMENT」』を期にキャリアを振り返るインタビュー。フロントマンの山村隆太がデビュー以来の葛藤をどう乗り越えたかを語った前編に続き、後編では作詞家としての山村に焦点を当て、その歩みを振り返ってもらった。

「ターニングポイントは『Because... I am』を書いたこと」

――前回はバンドのキャリアに沿って話をしてきましたが、今回はいくつか曲をピックアップして、歌詞について話を聞こうと思います。これまでのバンドの歩みを振り返って、ターニングポイントになった曲を挙げるとするなれば、どうでしょう?

山村:まあ、やっぱり「Because... I am」じゃないですかね。

――これは、歌詞の書き方として、どういう変化を自分にもたらしたんでしょうか。

山村:これはもう、「花になれ」から始まって「君に届け」を歌っていたバンドの全てを壊したような気がしました。ぶっちゃけ、この曲でお客さんも「あれ?」って感じたと思いますし(笑)。でも、逆にここから男のファンがついてきてくれたなとも思います。

――このツアーの時にはLEDビジョンを使って歌詞を見せていましたよね。

山村:そうですね。SEでドーンと最初にこの曲を流して「覚醒アイデンティティ」で始まるっていう。一番好きな流れです。

――あれは、この曲の「生まれてごめん これが僕です」という歌詞を届けたいっていう思いからの演出だった。

山村:そうですね。この歌詞は自分でも自信あったというか、もうそのままなんですよね。「これが僕です」っていうことですから。リアルな自分がこれなので、この曲を歌っておいて「いや、実は……」みたいな話はない。

――言葉の選び方もストレートになって、湧き出るものになっている印象もあります。

山村:そうですね。やっぱり「生まれてごめん」なんて言葉はそれまで使ってこなかったし。両親も傷ついたと思うし、これまでの「君に届け」が好きなflumpoolのファンでこのCDを買ってガッカリした人もいるかもしれないし。やっぱりこの曲はとても大きいですね。

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